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#1 特定非営利活動法人メイあさかセンター(朝霞市)

 朝霞市を拠点に高齢者のミニデイサービス事業や国際交流中間支援事業を行っている、「特定非営利活動法人メイあさかセンター」。平成18年6月1日から認定NPO法人(※)、平成26年3月27日から埼玉県指定NPO法人として活動されています。
 今回は、認定・指定NPO法人になって良かった点や現在の活動内容等について、尾池富美子代表理事からお話を伺いました(取材日:令和6年6月25日)。

※平成18年6月1日~平成27年5月31日:旧制度(国税庁)による認定
 平成26年9月26日~:現制度(所轄庁(都道府県の知事又は指定都市の長))による認定

【認定NPO法人レポート】

Q1:はじめに、認定、指定NPO法人になって良かった点を教えてください。
 認定・指定NPO法人は、真面目に活動を行ってきたという一般の方へのアピールになるという点が、認定・指定を取って良かったと思う点です。特に、外国との活動の中では絶対的な信用に繋がるため、その点は助かっています。活動拠点としているマレーシアでは、法人の名前を出さずとも、その団体のロゴでどういった団体か分かるといった風習があります。団体ロゴに「Authorized(認定)」と付いたら、地元の新聞でもはっきりと載せていただきましたし、来賓でいらっしゃった方たちの中にも、「格」のある団体と協働で仕事ができているということに、お礼を述べてくださる方たちもいらっしゃいます。

 また、新型コロナウイルスの時期に運営が怪しくなっていたところを、認定を取っていたおかげで国の給付金をいただくことができて困った状況を脱出できたので、真面目に認定を取っていてよかったなと思っています。

グローバル教育支援活動
【グローバル教育支援活動】 
『絵を通じての友好』 日本とマレーシア
マレーシアサバ州にて、コロナ後復活の日馬児童絵画展(2023年11月6日~11月10日 会場:タンブナン図書館)

Q2:団体設立までの経緯を教えてください。

 任意団体から含めて36年という長い年月が経ちましたが、初めは私自身が、家庭の中に社会化した方がいいなあという苦労が多くあったので、個人的に動き出したことが始まりです。その後、1988年に鷹野副代表はじめ、周囲の女性陣たちが、マレーシアと日本で事業を続けていくためにお金を出し合ってくれて、事業型で任意団体としてのスタートができました。ですから個人の家庭の課題を社会化するということが活動の発端でした。

グローバル教育支援活動2
【グローバル教育支援活動】
コミュニティスクール朝霞第六小学校6年生とマレーシアペナン州UNION国民型中華小学校とonlineで交流
(2023年11月10日)

Q3:現在の活動内容を教えてください。

 定款にある5つの分野の中で、高齢者支援事業や生活改善事業、情報発信事業など、18の事業を行っています。例えば、高齢者やハンディキャップを持っている方たちへの支援や、色々な時代に即した必要課題を学習し、自分たちの生活を改善していく事業などがあります。また、「子どもの教育環境をよくするためにグローバルな視点からの事業」では、マレーシアとの交流を通じて、多文化共生をしっかりと進めていく事業を行っています。
 このように活動範囲は広いですが、根底は生まれてからお迎えが来るまでのすべてのステージについて、"生涯学習"という観点で活動を行っています。

高齢者ミニデイサービス
【高齢者ミニデイサービス】
高齢者寄り添いスマホ教室 講師:デジタル庁デジタル推進員有資格者他3名

Q4:今後の活動の目標・方向性を教えてください。

 法人としての歴史が長いので、中枢で活動している人はもう80歳前後になりました。財政面についても監事の方からの助言もあり、ここ数年間で継承の基盤をしっかり作ろうと考えています。(継承する)人材に関しては大丈夫ですが、経済的な基盤作りが問題です。セミナーやフォーラムでは、「1年分の活動費に匹敵する金額を預金しておくように」とよく言われます。しかし、うちはいわゆる財産というものがない状態なので、後継者にバトンタッチする前に、財政基盤をしっかりしてから継承したいと思っています。具体的には、NPO法人の基本である会員の増員と、会費の納付率を上げていき、さらに寄附を増やしていくことを行った上で、今年はクラウドファンディングにも挑戦していきたいと考えています。そこで集まったお金の何割かはきっちりと翌年以降のために残していきたいと思います。

シニアのためのスマホ個別無料相談会
【シニアのためのスマホ個別無料相談会】
毎月第4水曜日 2時~4時 於:朝霞市役所ロビー

Q5最後に、認定・指定NPO法人を目指す認証NPO法人の方に向けて、アドバイスをお願いします。

 まず、事業費と管理費のバランスのあり方が大事になると思います。また、どうしても事業型とボランティア型ではかなり運営の仕方が違うので、自分たちがどこに軸足を置くか、そこをしっかりと押さえて、それから寄附を絶対値基準(※年3,000円以上の寄附者の数が年平均100人以上)と相対値基準(※収入金額に占める寄附金の割合が20%以上)のどちらの方法で取るかを考えていくのが大事だと思います。

 また、寄附についてインターネット上で寄付を集めることができれば集まりやすくなるのではと思っています。絶対値基準に関しては、毎月のコーヒーを一杯、300円を我慢すれば、1年過ぎれば3,600円にもなります。私たちの場合はそれを管理するだけのPCや人材がいないのでなかなか大変ですが、インターネットで管理ができる法人であれば、3,000円以上の寄附者100人以上というのは集まりやすいのではないかと思います。

音楽で一日楽しく遊ぼう
第17回みんな集合!音楽で一日楽しく遊ぼう!
障がい児・者も共に、8~95歳までが入場者と楽しく
南西部消防音楽隊とコラボ演奏も(2023年12月24日)
〇2024(令和6)年度は12月15日に開催を予定しています。


【特定非営利活動法人メイあさかセンターについて】

 今回ご紹介したNPO法人へのリンクは以下をクリックしてください。

○特定非営利活動法人メイあさかセンター

コバトンびんHP

団体HP(別ウィンドウで表示します)