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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和3年度 専門家ボランティア共助仕掛人レポート > 吉田大樹さん (R0112 専門家ボランティア共助仕掛人)

吉田大樹さん (R0112 専門家ボランティア共助仕掛人)

NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助(きょうじょ)仕掛人(しかけにん)」。

個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。

本レポートは、「専ボラ共助仕掛人」になった方にスポットをあてて特集します。

今回の活動レポートに御協力いただいたのは、鴻巣市内で主に子育て支援活動に取り組む吉田大樹(よしだひろき)さんです。

NPO法人グリーンパパプロジェクトの代表理事として、【農・林・食・旅】などのグリーンな資源を通じて、パパと家族の新しいライフスタイルを提案し、都市部のパパたちがもっと地方に関心を持つことを目指したソーシャルプロジェクト活動をされています。

吉田さんには、NPOでの活動のことや「専ボラ共助仕掛人」への想い、今後の目標についてお話を伺いました。

【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】

吉田さんのプロフィール写真

吉田大樹(よしだひろき)さん

Q1:現在、吉田さんが行っている活動について教えてください。

グリーンパパプロジェクトでは、【農・林・食・旅】などのグリーンな資源を通じて、パパと家族の新しいライフスタイルを提案し、都市部のパパたちがもっと地方に関心を持つことを目指したソーシャルプロジェクトを行っています。

そのために、自治体等が主催するパパ向けの子育て・働き方の講座に出向き、講演会とセットでパパと子どもが一緒に体を動かすワークショップを行い、実践するパパを増やす取り組みをしています。またNPO会員を対象に、長野県佐久市の農家の方と提携して農業体験や自然体験など父子向けのトライアル合宿などを実施してきました。

拠点の鴻巣市では、ここ3年間で市民活動支援基金を活用したパパ向けの農業体験や料理教室などを実施してきたほか、令和元年5月から鴻巣公園そばに放課後児童クラブ「南よつばの願い学童」を開室しました。

また労働・子育てジャーナリストとしても活動しており、厚生労働省の社会保障審議会「児童部会子どもの預かりサービスの在り方に関する専門委員会」や「東京都子供・子育て会議」の委員を拝命し、子育て関連の施策の策定過程にも関わっています。

学童の前でパソコンの画面をモニターに映しながら話をする吉田さん

令和2年度 「南よつばの願い学童イベント」(会場:南よつばの願い学童) 徹底した感染防止対策のもと実施されました。

Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください

上記のような活動以外にも、約10年間、3児のシングルファーザーとして子育てにどっぷりと浸かり、小学校・高校のPTA会長や保育所の保護者会長など地域に関わる経験もできました。そこで感じたのは、地域においてパパの関わる機会をもっと増やしていくことの必要性です。

長時間労働の是正やテレワークの推進など社会の働き方の変化もあいまって、パパが地域に関わることの意義を様々な機会を通じて伝えてきたいと考えるようになりました。そういった思いで、「専門家ボランティア共助仕掛人」に登録いたしました。各地域で芽生えつつあるパパたちの小さな鼓動を膨らませていくお手伝いができたらと思っております。

さつまいも畑で大人と子どもが、さつまいも堀りをしている。

令和2年度 さつまいも掘りイベント(会場:鴻巣市内)

Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。

放課後児童クラブ以外の地域での活動は、埼玉県の補助金や鴻巣市の助成金を活用して事業展開してきましたが、集客力や発信力がまだまだ不足していると感じています。

ただ、いきなり大きなアドバルーンを揚げるのではなく、小さなバルーンでもいいので継続的に揚げ続けることのほうが、当事者が実践的に行動するという意味でも重要です。自分自身がその労力をどれくらい割けるのか、もしくは労力を割いてくれる人をどれくらい集められるかが今後のポイントだと思っています。

Q4:今後の夢や目標について教えてください。

各自治体に、その地域を代表する「○○パパ」のような集まりを作っていきたいです。ただ作るのではなく、自治体間の連携も図る中でお互いに切磋琢磨できるような環境を生み出していくことで、継続性や先見性を担保できるのではないかと実感しています。

パパ自身が地域で足場を築くには、子どもという存在を入り口にすることが何よりの近道です。そのきっかけづくりをすることが、グリーンパパプロジェクトの役割だと思っています。まだまだ先は長いですが、自分に孫ができる頃までには少し形が見えていたらうれしいですね。

Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

シングルファーザーを10年間やっていたので、正直様々な苦難がありました。けれど、何とか現時点まで乗り越えてこられたのは、常にアンテナを立て続けたからではないかと思います。人とのつながりがあったからこそ、新しい事業も始められました。

「先のこと」は考えますが、「先の先のこと」はあまり考えている余裕はありません。だからこそ、「いまできる一歩は何か」を踏みしめていくしかない。自分と同じように、そうやって必死で生き抜いている子育て世代っていっぱいいるんだと思います。その思いを少しでも共有できるように、これからも尽力していけたらと思います。読んでくださり、ありがとうございました。

【吉田大樹(よしだひろき)さん】

〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。

専門家ボランティア共助仕掛人の紹介(吉田大樹さん)

○NPO法人グリーンパパプロジェクト

コバトンびんHP

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