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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和3年度 専門家ボランティア共助仕掛人レポート > 小林真さん  (R0102 専門家ボランティア共助仕掛人)

小林真さん  (R0102 専門家ボランティア共助仕掛人)

NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助(きょうじょ)仕掛人(しかけにん)」。

個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。

本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。

今回は、熊谷市を拠点に主に指定管理運営・まちづくり活動に取り組む小林真(こばやしまこと)さんです。

NPO法人NPOくまがやの副代表として、熊谷市市民活動支援センターの指定管理運営などに携わられています。

小林さんには、NPOでの活動のことや専ボラ共助仕掛人への想い、今後の目標についてお話を伺いました。

【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】

小林さんと息子さんが自転車にのってピースをしている

小林真(こばやしまこと)さんと息子さん

Q1:現在、小林さんが行っている活動について教えてください。

市民活動支援とまちづくりのNPOくまがやが指定管理する熊谷市市民活動支援センターの所長のほか、「深谷シネマ」を運営する「市民シアター・エフ」の監事、食と社会の関係を考える「風土飲食研究会」の報道・制作部担当、本庄のコミュニティカフェ「cafe NINOKURA」を拠点とした文化・芸術団体「NINOKURAでもくらあーと倶楽部」など、県北で市域をまたいで活動しています。

もともとは、今でいう学習支援のような小さな学習塾を経営しながら編集者/ライターの仕事をしていました。現在も地元タウン誌(※1、2)などで仕事しつつの共助仕掛人で、そういう雑多なポジションが身の上と思っています。

※1熊谷 地域密着情報誌「NAOZANE(なおざね)」(別ウィンドウで表示します)

※2深谷 地域みっちゃく生活情報誌「Seien」(別ウィンドウで表示します)

Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください。

平成22年くらいから、自宅のある深谷や妻のカフェ(cafe NINOKURA)がある本庄でさまざまな活動に関わり、平成26年に熊谷市の共助仕掛人募集を知り応募しました。

県庁のほか、熊谷と和光、川口3市で始まった共助の取組マッチング事業。分野や市域、人の属性を越え、想いでつながるのがいい仕事になることが多く、ひとやまちを編集して新たにしていくようなおもしろさを感じています。

室内の芝生の上で、大勢の人たちが展示を見たり、ラグビーボールを使った遊びをしたりしている

令和元年度 熊谷市内の市民活動団体による手作りのお祭り「ニャオざねまつり」は、熊谷青年会議所関東ブロック大会との共催で7月に実施。ラグビーワールドカップ開催は熊谷にとって史上最大のエポックだったため、ラグビーに親しむイベントが多かったです。

Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。

自治体との協働では、課や行政区をまたごうとすると止まってしまうことが多く、せっかくやろうとしている「いいこと」が進まないのは残念に感じます。どうしたら協働できるかが課題です。

また市民活動でも参加費を取ると営利だと言われたり、思想的な主張をすると政治的なのは市民活動ではないと言われたりします。

さらには、グループ内で意見が違って分かれてしまうこともあります。思いが強いほど他を受け入れられず、活動そのものがなくなってしまうことも多いです。違いを越えて一緒に活動すること、その可能性を信じて、共助仕掛人の仕事を続けたいと思っています。

Q4:今後の夢や目標について教えてください。

日本の社会の働き方とその考え方が、少しずつ変わればいいと思っています。「仕事だから」「生きていかなきゃならないから」といいながら、「なんでこんなことやってんだろう」と思うような仕事をやってる人が少なくない。そういう人がだんだん減っていくような社会をつくっていくのに、NPOや市民活動という枠組は役に立てそうだ。そう思っています。

昭和30年代後半生まれの我々が「プレシニア」という世代に入りました。若い時代に一緒に過ごした人々がシニアになる今後は、いろいろ楽しいことができそうで期待しています。県北の市民活動サポートの仕事の一番の目的は、団体を再編することでの活性化です。空き状態だった「NPOくまがや」を引き継いだメリットはたくさんありました。

Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

きめ細かさや丁寧さは日本文化の特徴です。でも、その長所ゆえに滞っていることも、この社会では多く、今後も増えていくのではないでしょうか。どんなことも一律に丁寧に、というのはある意味、粗暴です。ビギナー、アマチュアのよさが発揮できる「市民活動」というジャンルは、こうした価値見直しにぴったりで軽やかさとそれがもたらす楽しさが、この国の社会、文化を変えていくでしょう。そうした小さな革命に、一緒に少しずつ取り組みませんか。

市民活動の紹介のポスター展示前で記念撮影している。

会議室で企画会議をしている

上写真:コロナ禍で機会を失った市民活動の発表に、共助社会づくり課、共助仕掛人・宮﨑進一さんを通して熊谷市内2か所の「ウエルカフェ」で展示を実施。

下写真:令和3年度 熊谷市市民活動支援センターでの「ニャオざねまつり」企画会議にはシニアから大学生までさまざまな世代が参加して「できる範囲での活動発表」を話し合っていました。

【小林真(こばやしまこと)さん】

〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。

専門家ボランティア共助仕掛人の紹介(小林真さん)

○NPO法人NPOくまがや(熊谷市市民活動支援センター)

コバトンびんHP

熊谷市市民活動支援センターHP(別ウィンドウで表示します)

〇認定NPO法人市民シアター・エフ(深谷シネマ)

コバトンびんHP

深谷シネマHP(別ウィンドウで表示します)

〇風土飲食研究会

団体Facebookページ(別ウィンドウで表示します)

〇NINOKURAでもくらあーと倶楽部(cafe NINOKURA内)

cafe NINOKURAのHP(別ウィンドウで表示します)