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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和2年度 専門家ボランティア共助仕掛人レポート > 根崎由美さん (R0113 専門家ボランティア共助仕掛人)

根崎由美さん (R0113 専門家ボランティア共助仕掛人)

NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助(きょうじょ)仕掛人(しかけにん)」。

個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。

本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。

今回の活動レポートに御協力いただいたのは、久喜市・加須市内で主に子育て支援活動に取り組む根崎由美(ねざきゆみ)さんです。

「NPO法人うりんこくらぶ」の共同代表と「一般社団法人まんまる結び」の代表理事として、子どもたちに希望を持って社会に出てもらうための支援を目的に活動をされています。

根崎さんには、NPOでの活動のことや専ボラ共助仕掛人への想い、今後の目標についてお話を伺いました。

【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】

根崎さんのプロフィール写真

根崎由美(ねざきゆみ)さん

Q1:現在、根崎さんが行っている活動について教えてください。

◇NPO法人うりんこくらぶ

障がいの有無に関係なく、子どもたちが共に遊び・学び、親子が安心していられる心の居場所づくりのイベント活動を軸に実施しています。自身の経験から、【子育ては一人ではなく、たくさんの人の手で】をモットーに、母親の負担を軽くし、豊かな子育て環境をみんなで実現する活動をしています。子どもたちが共に育つ環境の中で、自然と他人に手を貸すことのできる心を育みたいと考えています。

クジラやカメなどの絵が描かれた家を前に参加者と記念撮影。

令和元年度「キッズアートプロジェクト おうちをアートに」の様子 活動の様⼦はこちらのHPをご覧ください。(別ウィンドウで表⽰します)

※主なプロジェクト...「タネから始まるプロジェクト」「キッズアートプロジェクト」「ハンディキャップキッズを育てるママのための座談会&コンサート」「おとなの遠足(就労支援施設めぐり)」「親子サマーキャンプ」「中高生とハンディキャップキッズの交流遠足・てくてく」「キッズクッキング」「子育て関連ドキュメンタリー映画上映」などアート・農・食・音楽を取り入れたイベントや子育て団体の交流企画などを久喜市・加須市周辺で開催。

◇一般社団法人まんまる結び

令和2年5月のコロナ禍に、小学校高学年~中高大学生・発達障がい児・不登校児・きょうだい児などを対象とし、社会参画プロジェクトを実施するために設立しました。

【こどもは社会とつながり、母は自分自身とつながる】を実現すべく「まんまるプロジェクト」をスタート。親子の健やかな自立の第一歩をサポートし、子どもたちの居場所を社会の中に創っていくことが目的です。地元企業などの協力を得ながら、各々の個性や夢を伸ばし、生きやすい社会を創る一助になればと考えています。

子どもたちが作業を分担して、机にある書類を折ったり、封筒に入れたりしている。

令和2年度 「まんまるプロジェクト~ 仕事体験プログラム」 子どもたちが書類の封入作業をしている様子

Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください。

NPOの活動をしてきた中で、埼玉県共助社会づくり課の存在を知り、県に私たちのような団体や活動を親身に応援してくださる部署があることを知りました。

非営利活動を継続していく上で、行政のバックアップは活動のやりやすさや団体の知名度の向上につながりました。また自分たちだけで活動するのではなく、企業や他団体との協働をコーディネートしていただいたおかげで視野も広がりました。

巷には、NPO法人の運営について知りたい方々がたくさんおられます。得てきた知識やつながりを志高い方々と共有し、より良い社会づくりのために各々の得意分野で力を発揮しながら応援しあうことができれば、全体のモチベーション維持にもつながると思いお引き受けしました。

ポテトチップスを手に持った参加者と記念撮影。

令和元年度「タネからはじまるプロジェクト」 育てたじゃがいもを有限会社菊水堂でポテトチップスに加工してもらった際の様子

Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。

コロナ禍において、人と集う企画は実施することができなくなりました。

しかし子育ては続いており、問題はなくなるどころか親の負担が大きくなっている現状があります。私たちのように「教育」や「保育」ではなく、「遊び」や「体験」の中で支援する活動は真っ先に実施できなくなるという現実を知りました。

オンラインでできることや、家庭にいながら希望を持って活動できる企画も実施しましたが、今後の活動方針はまだ模索しているところです。

学校でも諸々の体験活動が中止される中、子どもたちの情操を育むには何ができるのか、家庭支援に私たちだからこそできることは何なのか、課題感をもって取り組んでいきたいと思っています。

Q4:今後の夢や目標について教えてください。

どんな人も自分自身の良さや強みを生かしながら生きていけること、そして優しい社会や優しい人たちを実感できる環境を、身の回りから創っていくことです。

とてもアバウトな表現ですが、そのための手段はなんでも良いと考えています。誰しもが持っている「小さな善意」を見える化し生かすことができたら、たくさんの人が希望を持てるような気がします。また、地域のリソースを最大限に活用することで、過疎化や担い手不足などの地域課題も解消されるのではないかと思っています。

今後はボランティア活動の限界に挑戦しつつ、親子支援の歩みを止めたくないので、「地域と共生する自立支援型放課後等デイサービス」の開所を目指します。

Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

なんにも分からない自分が「もっとこうだったらいいのになぁ」というぼんやりとした気持ちだけで、子育てをしながらここまでやってくることができました。

理想や希望を追い求めていると、そんなに世の中は甘くないとか、理想論だと言われることもあります。でもきっとこれをお読みになっている方は、その理想をあきらめたくなくて、なにかしら活動されている(もしくはしたいと考えている)方なのだろうと思います。

どんな人にもできることはあります。その大きさは関係ありません。今できることからやってみたら、その姿を必ず誰かが見ていて、いつか力を貸してくれる時がきます。自分もたくさんの方々に助けられ、励まされながら進んでくることができ「世の中は良い人ばかり!!」と感じています。

これからも変化し続ける社会の中で一緒に頑張っていきましょう。いつかお会いできるのを楽しみにしています。

【根崎由美(ねざきゆみ)さん】

〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。

専門家ボランティア共助仕掛人の紹介(根崎由美さん)

○NPO法人うりんこくらぶ

コバトンびんHP

団体HP(別ウィンドウで表示します)

〇一般社団法人まんまる結び

団体HP(別ウィンドウで表示します)