期待する活動
埼玉県内のこどもの居場所は、700か所以上と増加傾向にありますが、一方でその多くが、居場所ごとの支援の質の差から子どもの様々なニーズに対応できていない「多様性」の問題と、経験・ノウハウ不足、他団体や行政等との連携がないなど「持続可能性」の問題を抱えています。
本事業では、子どもの課題対応型の居場所を県内に育成し、こどもの居場所の多様性と持続可能性を育てることで、子どもが安心して過ごせる居場所を安定的に提供します。
助成・支援する実行団体を通じて、実現したいアウトカム(目指す状態)は、以下1〜6のように考えています。
- 子ども自身が抱える課題に共感的、支援的にかかわる居場所ができる
- 子ども自身が個性を尊重され、伴走されながら育っている(子どもの権利)
- 課題を抱える子育て家庭が、こどもの居場所によって支援されている
- 課題を抱える子どもや保護者に対し、適切な情報提供や支援が行われている
- 関係機関、団体(行政、福祉機関、医療機関、NPO等)の参加による連携協議会の設置がされている
- 連携を通じて新たな事業や活動が生まれ、地域社会のニーズに柔軟に対応できるようになる
事業終了後5~10年後(2030年頃)には、埼玉県内の子どもたちが自分らしい学びと成長の機会が提供される居場所にアクセスできるようになる状態を実現します。
【アウトカムを達成するために実行団体に期待する活動や姿勢】
- 実行団体の子どもの多様な課題に対する対応能力や専門性を高めるため、資金分配団体から研修等の機会を提供します。(子どもの権利、セーフガーディング等)研修等への参加を必須とします。
また、子どもの権利保障に向けて、子どもの権利を実装化するための子どもアドボケイトや子どものための第三者機関などの設置に前向きに取り組むことを期待します。
- 実行団体同士が相互補完的につながることで、より多くの多様な子どもの課題に対応できる仕組みを構築します。
実行団体間の連携強化のための定例会や、個別事例の共有などの機会を設けます。他団体との連携構築に高い関心を持つ団体を求めます。
- 3つの実行団体は、埼玉県域における先進事例となり、それぞれが地域の子どもの居場所や支援団体・当事者団体等とネットワークを構築し、各地域で子どもたちを支える生態系(エコシステム)を創り上げていくことを期待します。
これらの発展が他の団体を触発し、最終的には子どもたちのニーズに対応できる、より大きい網を埼玉県域全体にかけることを目指します。
- 運営体制の強化のため、実行団体内におけるスタッフの雇用や研修、ボランティアの育成を積極的に行うことを期待します。
事業期間
2025年8月~2028年2月
採択予定団体数
3団体
総事業費
96,454,352円
1団体当たりの助成額
20,000,000円を上限とする
対象となる団体
埼玉県内で、何らかの形でこどもの居場所を運営している、またはこれから運営する団体であること。
こどもの居場所に関する理解があり、長期的な視点を持ち、持続可能な活動を目指す姿勢があること。
※重視する点など詳細事項がありますので、ホームぺージ・公募要領を御確認ください。
対象地域
埼玉県内の、実行団体が活動する範囲の自治体
公募締切
2025年5月30日(金曜日)17時
申請書類の提出方法
上記締切日時までに、申請に必要な書類を添付し、メールにて提出してください。
【提出先】
NPO法人新座子育てネットワーク
2024年度休眠預金事業通常枠事務局
メールアドレス kyumin@ccn.niiza-ksdt.com
(担当:越前屋、長谷川、竹内)
その他
実施形式・申込方法及び注意事項等はホームページを御確認ください。
- 申請書類の書き方の勉強会
日時:2025年5月8日(木曜日)13時30分~15時00分
- 個別相談会
期間:2025年4月30日(木曜日)~5月29日(木曜日)※1回30分程度
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 新座子育てネットワーク
2024年度休眠預金事業通常枠事務局
メールアドレス kyumin@ccn.niiza-ksdt.com
電話番号:048-482-5732