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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和3年度 専門家ボランティア共助仕掛人レポート > 齊藤哲也さん (R0110 専門家ボランティア共助仕掛人)

齊藤哲也さん (R0110 専門家ボランティア共助仕掛人)

NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助(きょうじょ)仕掛人(しかけにん)」。

個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。

本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。

今回は、全県で主にまちづくり活動に取り組む齊藤哲也(さいとうてつや)さんです。PRプランナー&埼玉県よろず支援拠点コーディネーターとして、PRブランディングや経営に関する相談業務に携わられています。

齊藤さんには、活動のことや専ボラ共助仕掛人への想い、今後の目標についてお話を伺いました。

【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】

「1人あたり1か月プラス2杯で うどん日本一」と書かれた紙を持つ齊藤さんと永谷さん

平成29年度 第7回全国ご当地うどんサミットにて、「埼玉を日本一の「うどん県」にする会」の会長・永谷晶久さん(左)と一緒に写る齊藤さん(右)。永谷さんとサミット事務局を繋ぎ、うどんは埼玉の強力なコンテンツに成長した。

Q1:現在、齊藤さんが行っている活動について教えてください。

「地域活性」を生涯のテーマに掲げるようになってから、今年でちょうど20年になります 。そこで得た結論は、地域を活かすのもダメにするのも「人」だということです。以来、「人と組織とその関係」に着目し、PRのスキルを活かした地域の活性化に取り組んできました。具体的には、国が設置した無料経営相談所「埼玉県よろず支援拠点」の専門家として、藍染のような地場産業や地域特産物のブランド化支援などを行っています。

地域社会は、世の中の縮図です。他者との助け合いなくして地域の活性化はあり得ません。その意味で「地域は共助の塊」だと感じます。

Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください。

誰かのために汗をかく人は素敵です。まちづくりの世界には、そういう人がゴロゴロいます(笑)。そんな人との出会いが楽しくて、沼から抜け出せなくなりました。

キッカケは、2001年にN.Y.で起きた同時多発テロでした。仕事で国際協力や国際交流に関わっていた時期で、エンゲージド・ブッディズム(行動する仏教)を知って衝撃を受け、国内外の地域活動を手あたり次第に学びました。そのような経緯から「地域のことは齊藤に聞け」と広まったらしく、様々な地域の悩み事が持ち込まれるようになりました。共助仕掛人は、その延長でお声掛けいただきました。

Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。

コーディネーターの役目は「接着剤」です。必要なもの同士がくっついた後は、見えなくなる存在です。見えなくなれば、存在も忘れられ、評価されることはありません。ただ、その接着剤がなければ、活路が開くことはあり得ません。時には悶々とすることもありますが、今はそれでいい、それがいいと思えるようになりました。論語と算盤の両立は課題ですが、「積ん徳」が好循環を生むと信じています。

Q4:今後の夢や目標について教えてください。

人・モノ・金だけでなく、感謝が循環する地域社会を、ワクワクする埼玉を、創りたいです。
埼玉のベッドタウンに生まれ、特徴のない"ふつう"の県と言われる中で育ちましたが、欧州一国に匹敵する人口規模と県内総生産額のポテンシャルは侮れません。街も人も良いところはたくさんあります。他の地域と比べて一喜一憂するのではなく、ベストでもベターでもない、素直に地元の人が「いいね」って言える「グッドタウン」があちこちにできて欲しいです。そのためにも、地元の人が新しいことに挑戦するプロジェクトが次々と生まれるよう、これからも全力で応援します。

Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

まちづくりは「情景づくり」です。思い出いっぱいの人生を送るためには、傍観者になるよりも自ら動き汗をかき、喜怒哀楽いっぱいの経験を重ねた方がいいと思います。その体験をする場所として、地元は最高の舞台です。63ある市町村が、互いに響き合い、切磋琢磨する【響奏型まちづくり】が広まれば、埼玉はもっと面白くなります。自分の好きな街に出て「Feel-Do Work(感じて動いて役に立つ)」をして欲しいと思います。

会議室で着席のままで参加者が笑顔でポーズをとっている

平成29年度 埼玉のお土産を考える有志の集まり「埼玉みやげラボ」メンバーの皆さんと作戦会議。大宮ご当地グルメ「大宮ナポリタンフライドパスタスナック」(三州製菓)はこの会議から生まれ、数多くのメディアに登場。120週以上の連載となった埼玉新聞「埼玉みやげラボ推薦 逸品土産」はここから誕生した。

大勢の参加者が「GREATER KUMAGAYA ORGANIC FES 2018」と書かれたパネルの後ろに集まって記念撮影

平成30年度 裏方の一人としてお手伝いした「グレーター熊谷オーガニックフェス大感謝祭+大交流会」。県内各地域間の有機的な繋がりを生むための活動として集められた150名もの県内キーパーソンが大集結(中段左の方)。2021年度グッドデザイン賞を受賞した「埼玉県全63市町村キーマン」のキッカケにもなった画期的な試みだった(詳しくはこちら)。

晴天の伊勢丹浦和店の屋上一画に敷かれた人工芝の上に腰を下ろして寛ぐためのクッションとローテーブルが点在している

PR支援で、令和3年10月~12月の期間限定でスタートした「デパそらURAWAプロジェクト」に参加。伊勢丹浦和店40周年記念の連動企画として地元有志が立ち上がり、数多くのメディアで紹介されている(詳しくはこちら)。

【齊藤哲也(さいとうてつや)さん】

〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。

専門家ボランティア共助仕掛人の紹介(齊藤哲也さん)

〇中小企業庁 埼玉県よろず支援拠点

HP(別ウィンドウで表示します)

〇合同会社ローカルデザインネットワーク

コバトンびんHP

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