斎藤徹さん (R0106 専門家ボランティア共助仕掛人)
NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助仕掛人」。
個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。
本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。
今回の活動レポートに御協力いただいたのは、斎藤徹(さいとうとおる)さんです。
斎藤さんは、街活性室株式会社の代表取締役として、鴻巣市市民活動センター(指定管理者:街活性室・サンワックス共同事業体)の運営などの活動をされています。
斎藤さんには、活動のことや専ボラ共助仕掛人への想い、今後の目標についてお話を伺いました。
【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】
斎藤徹(さいとうとおる)さん
Q1:現在、斎藤さんが行っている活動について教えてください。
公共施設の指定管理運営(※1)を通じて、それぞれの街で市民活動・コミュニティ・観光・商業の活性化に市民協働で取り組んでいます。
また、それぞれの街の情報を集約した地域ポータルサイトを非営利で運営しています。
※1 民間活力を導入して公共施設を運営する方式。
桶川市坂田コミュニティセンター
所沢・鴻巣・桶川・北本・白岡など6市区町村で市民活動センター、コミュニティセンター、児童館など12施設運営(令和3年4月現在)。
Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください。
地域を活性化するうえでは、それぞれの街で市民リーダーとなりうるプレーヤーを発掘し、プレーヤー同士を結び付けて、その活躍の場を広げていくことが必要だと思います。
埼玉県内には地域を活性化したいという想いを持つ方が多数います。
その方々の活動をサポートする一助になればと思っています。
市民が集まって実行委員会を組成し多彩なイベントを開催
令和元年度 鴻巣市市民活動センター主催「鴻巣国際交流フェスティバル」(会場:鴻巣市市民活動センター) イベント終了後、運営に関わった市民との記念撮影
Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。
埼玉県内で「まちづくり」や「NPO活動」を行っている方の主な悩みは「ヒト」「モノ」「カネ」が不足していることです。特に「カネ」については自腹で取り組んでいる方が多数います。
しかし、それが続くといつしか心が折れてしまうかもしれません。
本来であれば企業のCSRや助成金、寄付、事業収益を活用・マッチングしてNPO団体、まちづくり団体を支援していくべきなのですが、まだまだそこに至っていないのが大きな課題です。
Q4:今後の夢や目標について教えてください。
埼玉県内で活動しているまちづくり団体やNPO団体・市民活動団体が「ヒト」「モノ」「カネ」に悩むことなく、存分に活躍できるような環境を整備していきたいと思っています。
そのためにもまず今関わっている市町村で人材データベースの構築やマッチング・コーディネートの推進、また他の市民活動支援施設との連携事業などを行っていきたいと考えています。
市民と団体のマッチングを推進するような事業・イベントを開催
平成30年度 鴻巣市市民活動センター主催「鴻巣地域活性懇話会」(会場:鴻巣市市民活動センター) 市民と県内各地で街づくりに関わっているパネラーが討議し、どのようにしたら鴻巣が活性するかをグループごとでディスカッションしている様子
Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。
まちづくりやNPO活動を行っていると、組織の問題、お金の問題など多くの困難に直面します。
「頑張っているのに」「いいことをしているのに」、他人から批判されたりすることもあるかもしれません。
でも諦めず長く続けていれば必ず成果が出てくると思います。
困ったときは諦めずにご相談いただければ僕でも何らかサポートできるかもしれませんのでお気軽にお声がけください。
【斎藤徹(さいとうとおる)さん】
〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。
○街活性室株式会社
・団体HP(別ウィンドウで表示します)