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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和2年度 専門家ボランティア共助仕掛人レポート > 絹山利昭さん (R0103 専門家ボランティア共助仕掛人)

絹山利昭さん (R0103 専門家ボランティア共助仕掛人)

NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助(きょうじょ)仕掛人(しかけにん)」。

個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。

本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。

今回の活動レポートに御協力いただいたのは、川口市内で主にお住いのマンションの管理組合法人の理事長をされながら、地域防災やNPO活動支援に取り組む絹山利昭(きぬやまとしあき)さんです。

絹山さんには、ご自身の活動のことや専ボラ共助仕掛人への想い、今後の目標についてお話を伺いました。

【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】

絹山さんのプロフィール写真

絹山利昭(きぬあやまとしあき)さん

Q1:現在、絹山さんが行っている活動について教えてください。

川口市協働推進課で嘱託職員として一年間勤務した経験を活かしつつ、現在はマンションの管理組合法人の理事長をしています。私の住む川口市はマンション住民が3割を占め、築30年を超える物件も多く、防災とともにマンション固有の問題解決は重要な課題です。それら課題を解決するために、私は理事長に立候補しました。

そういった中で私が活路を見出したのは、マンション固有の課題解決をミッションにしている地元のNPO(NPO法人マンションGPS)が行っている講座への参加でした。そこでは、専門家(建築士・管理士・専門企業実務者等)を招いたセミナーと勉強会を毎月行い、実務的知識や判断能力を身に着けてマンション最大の工事である大規模工事のロードマップ・運営方法の糸口を掴むことができるようになります。

資金的な制約のある中のマンションにおいて、この講座で得た知識と経験を活かすために、設立30年目のマンションに2つの施設を設置することができました。一つ目は防災対策のための「防災倉庫」で、もう一つは人間関係の構築や楽しみの醸成を目的にしたコミュニティスペース「コミュニティ広場」です。マンションの一部屋を改装して作った「コミュニティ広場」は、住民からの強い要望もあり、シニア層から赤ちゃんをもつお母様まで楽しく使える広場として利用してもらっています。

現在では、NPO法人マンションGPSさんのお手伝いや、川口市市民活動支援金審査会メンバーとして新設のNPOの活動を底上げしてもらうためのアドバイスやサポートを行っています。今後も可能な限り続けたいと思います。

マンション住人の高齢化が進む中、少しでも早く後継者の育成・引継ぎ等を行い、今以上に楽しく暮らせるマンションになればと心より願っております。

大勢の聴衆と、その前で話をしている女性

セミナーを受けている大勢のシニアの受講生

NPO法人マンションGPSの講座の様子

上写真:令和元年度 100回記念セミナー(会場:キュポラ)80名参加

下写真:平成30年度 GPSセミナー(川口市パートナーステーション)第88回セミナー 70名参加

Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください

定年を前にして、自分も含めより良い老後・人間関係を持てたらと考えていました。ただ行動する以上は、組織に属して仲間と一緒に楽しく地域活動をしたく、そこからNPOに興味を持ったのが始まりです。

あわせて、防災活動をライフワークとして市民活動に関わりたいと思いました。

Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。

NPOはもとより、自治会・マンション理事会に携わる方々の高齢化、組織の弱体化(関わる人数の減少)など、なかなか現実的解決策を講じるのが難しい点です。自治体の担当部署などでは、いろんなセミナーをはじめ市民相談など積極的に実施していますが、市民が進んで参加するまでに至ってないのが現実だと思います。

さらに情報の大半は、フェイスブックなどのオンラインツールに投稿されています。そういった情報を活用できるような案内・施策などあれば、より多くの皆様が市民活動に興味を持たれると思います。

Q4:今後の夢や目標について教えてください。

私事ながら、マンションの大規模工事を成し遂げ、マンション100年時代にふさわしい足跡を残していきたいと思っています。例えば、地域のマンション理事会連合(仮称)のようなものをつくり、自治会連合会・市と直接関係を持たせて、地域全体の活性化につなげていくような仕組みづくりです。

Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

何事も、第一歩を市民の皆さんが踏み出すことを祈念します。

講演会・セミナーなど楽しみを見つけ出して参加してみてください。

マンション敷地内の駐車場近くに朝日プラザ防災倉庫と書かれたコンテナ

広めの部屋にロの字型に配置された長机と椅子

上写真:マンションの自転車置き場を改築し、30年目にして防災倉庫を建てた

下写真:マンションの空部屋をコミュニティルーム「コミュニティ広場」として活用している

【絹山利昭(きぬやまとしあき)さん】

〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。

専門家ボランティア共助仕掛人の紹介(絹山利昭さん)