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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和元年度 専門家ボランティア訪問 > 前原浩さん(ブロックはかせ.LABO)

前原浩さん(ブロックはかせ.LABO)

近年、単なる食事や休憩の場のみならず、仕事や地域交流、趣味など、従来とは異なるコンセプトのカフェが増えています。

さいたま市北浦和駅近くに2017年7月にオープンした「おもちゃカフェブロックはかせ.LABO」は、その名のとおり、店内のおもちゃで遊ぶことができる、という一風変わったカフェです。

長年玩具メーカーでブロック開発に携わってきた、"ブロックはかせ"こと前原浩さんが、その経験を生かし開業したカフェですが、利用客が店内で遊ぶのみならず、地域に飛び出した様々な取組を行っています。

今回、9月に共助社会づくり課でインターンシップを行った大学生2名が、前原さんにインタビューを行いました。
ここからは、2名それぞれが執筆した記事をお届けします。どうぞ御覧ください。

看板の写真
カフェの看板も、前原さんお手製のブロックで作られています

~設立のきっかけとカフェの中での活動~

北浦和駅近くに「おもちゃカフェブロックはかせ.LABO」という大人も子どもも訪れた誰もが笑顔になるカフェを運営されている前原浩さんに、カフェ設立までの経緯及び現在の活動、カフェ外での地域活動、さらに今後の活動についてお話を伺いました。今回はその中でもカフェ設立までの経緯及び現在の活動についてご紹介します。

前原さんは以前おもちゃメーカーで勤務されていて、ダイヤブロック・ナノブロックの開発やレゴランドディスカバリーセンター東京の開園や運営にも携わっていました。しかし、2年前企業の中では自社の商品しか売り出せず、偏ってしまうこと、また最近は子どもたちが試しに遊ぶことができるおもちゃ屋さんなどの親子が安心して遊べる場所が減ってきていることを感じ、このカフェを設立したそうです。

店内の様子の写真
店内の様子

前原さんのカフェでの活動は主に飲食の提供(ナポリタンがお勧めです!)、レゴブロックや知恵の輪、カードゲームなどのおもちゃでお客さんを楽しませること、子どもたち向けのプログラミング教室の開催、子ども食堂やコーヒーの焙煎教室など地域活動されている方への場所の提供などです。このカフェではたくさんのかわいらしいキャラクターを模したレゴブロックが並んであり、見ているだけでもとても楽しいです。さらには小さいお子様用の遊べるスペースがあり、そこでも飲食できるので小さいお子様がいるご家庭も安心してくつろぐことができる素晴らしい環境です。

ナポリタンの写真
前原さん自慢のナポリタン

人が生きていくには衣食住が必要だと言われますが、前原さんは遊びも大切だと考えておられます。実際私がお伺いした時もカフェにいらしたお子さんがたくさんのおもちゃやレゴブロックのキャラクターたちに囲まれて目をきらきら輝かせながら楽しんでいました。私たち自身も知恵の輪などで遊ばせていただき、子どもの頃に戻ったかのような楽しい時間を過ごすことができました。今回の訪問を通して、楽しんでもらおうという前原さんのお心遣いが訪れるお客さんを笑顔にし、「またここに来たいな、明日もがんばろう!」と元気をチャージできる地域みんなの居場所であると感じました。

私は今回のインターンシップで地域活動をされている様々な方のお話を伺い、地域のつながりのあたたかさを学ばせていただきました。少子高齢化や子どもの貧困など地域の課題が多い中、このような地域の方々が家族のようにつながる活動は広めていく必要があると痛感しました。また地域活動をなさっている多くの方の悩み事がサポーターの高齢化、後継者不足の問題です。私たちのような若者が積極的に地域の方と交流し、みんなが気持ちよく生活できる地域が増えていくことが今後重要だと感じました。

ブロックの写真
阿波踊りの様子を忠実に再現したブロック。なんと自動で踊らせることもできるそうです。

~現在行っている活動、そして今後の展望について~

埼玉県でカフェ「おもちゃカフェブロックはかせ. LABO」を運営し、おもちゃを使って幅広く地域活動を行う前原浩さんに、現在行っている活動や今後の展望についてお話を伺いました。

前原さんは北浦和駅近くでカフェを経営しながら、「おもちゃを通じていろんな体験、学びを提供」することを目的に多くの活動を行っています。

前原さんは自身がおもちゃメーカーで商品開発に携わっていた経験を活かし、カフェ「おもちゃカフェブロックはかせ.LABO」以外の場所でも幅広く活動を行うべく、共助社会づくり課の専門家ボランティア(※)にも登録し、活動しています。主な活動としては、マルシェ等のイベントや県立近代美術館でのワークショップを行い、地域の人々に自身の技術を広めています。

ブロックのコバトン
ブロックのコバトンが出迎えてくれました!

今後の展望としては、今やっていることを継続し、広げることを目標としています。また、なるべく多くの場所に前原さんがプロデュースした「遊び場」を提供し、携帯ショップ等の待ち時間が多いお店や公共施設に暇つぶしができるようなおもちゃの提供をしていきたいとお話してくださいました。おもちゃを利用した子どもだけでなく大人にも目を向けた「遊び」を重要視している活動は、地域の活気につながっています。

 NPO法人という組織の活動は、誰もが当事者になりえる地域の課題解決のために、何かできないかと考えた人々が立ち上がって生まれ、多くの市民活動につながっています。少子高齢化や子どもの貧困化等が問題として挙げられる中で、「人と人とがつながり合う地域社会」の実現が大切であると意識させられることが多くなりました。社会のため、人のために何が出来るか考えて行動に移すこと、活動を継続すること、広げることは簡単なことではありません。その中で立ち上がったNPO法人の活動は社会に影響を与え、多くの人を笑顔にできる、意義のある活動になり得るのです。

ブロック作品の写真
壁一面を埋め尽くす前原さんのブロック作品。よく見ると、見覚えのあるキャラクターが...?

おもちゃカフェブロックはかせ.LABO

さいたま市浦和区常盤9-11-12 2F
ホームページ:https://www.blockhakase-labo.com/

カフェのロゴ

※専門家ボランティアとは

共助社会づくり課が運用している、仕事や趣味などで培ったスキルを地域で生かしたい方に向けたボランティア登録制度です。
地域で頑張るNPOなどの地域活動団体を支援したい!という方からの専門家登録、そして、資格やスキルのある方からの支援を受けたい!という方からの支援依頼をお待ちしています。

詳しくはこちらを御覧ください。
専門家ボランティアとは