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特定非営利活動法人北本市観光協会

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特定非営利活動法人北本市観光協会

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◆NPO紹介◆

 北本市において、観光によるまちづくりを推進するNPO法人"北本市観光協会"。今回は、同法人の活動拠点「北本市観光協会 観光情報発信館」において、時田館長にお話を伺いました。

Q 法人活動のきっかけは何ですか。

 当法人は、平成7年に「北本市まちづくり観光協会」という任意団体からスタートしました。その後、法人格を取得して活動の幅を広げるため、平成24年12月にNPO法人となりました。同じタイミングで、この観光情報発信館が完成したため、ここを中心にNPO法人としての活動をスタートしました。
 NPO法人の活動に参加する前、私は北本市の北本駅前広場改修プロジェクトに参加していました。このプロジェクトでは、市民参画による駅前広場の活用が検討されており、私はプロジェクトを進める上での、市民と行政、設計者のパイプ役を務めていました。プロジェクトの終了後も、まちづくり団体を結びつけるプラットフォームの必要性を感じ、プロジェクトの完成と同じタイミングで設立された北本市観光協会に私も法人の事務局として迎えていただきました。

情報発信館おみやげコーナーの写真 情報発信館おみやげコーナーの黒板
【観光情報発信館おみやげコーナー(壁は黒板になっています)】

Q 観光によるまちづくり推進を目指して、様々な活動をされていますが、特に力を入れている活動は何ですか。

 大きなイベントとして、春に「北本春の森めぐり」というイベントを開催しています。「暮らしと場の習慣を観光に」というコンセプトのもと、市内の西側エリアを舞台に、市街地に残る雑木林や、北本自然観察公園など北本が持つ貴重な自然環境に触れていただくイベントです。
 北本は東京のベッドタウンとして発展してきましたが、開発を逃れた里地里山の貴重な自然環境も多く残っています。そうした自然の中にある北本自然観察公園では、様々な野生の生きものと出会うことができますし、その近くには、「きたもとアトリエハウス」という、若い人がカフェをやったり農業をやったりしているスポットもあります。このイベントは、このような北本の持つ貴重な自然や北本の日常を体験し、その魅力に触れてもらうイベントです。市内の人だけではなく、さいたま市など市外からも多くの方が来てくれています。市民や訪れた人々に、北本での暮らしのポテンシャルの高さを知ってほしいと思っています。

「北本春の森めぐり」の様子 「北本春の森めぐり」遊歩道を歩く参加者たち
【「北本春の森めぐり」の様子】

 また、イベントだけではなく、「北本の観光のこと考えちゃわナイト」(通称:かんちゃわナイト)という、北本の観光戦略について地域の皆さんと考え、共有するオープンミーティングも開催しています。現在は2か月に1度開催しています。市民の方が、主体的にまちづくりに関わっていただく良い機会となっています。皆さん、最初は「埼玉県は特色がない」とか「北本は何もない」と言いますが、話をしていくうちに、誰もが自分たちのまちの好きなところを持っていることが分かってきています。それをまちづくりに生かしていきたいと思っています。

「かんちゃわナイト」の様子 「かんちゃわナイト」の参加者たち
【「かんちゃわナイト」の様子】

Q 県共助社会づくり課の助成事業による「北本 夏のmorimatsuri」も予定されていますが、準備はいかがですか。

 今は、集客に向けた広報関係と連携団体との調整を行っています(8月5日取材時)。
 このイベントでは、北本自然観察公園に広がる自然を中心に、それを挟むような形で2つのお祭りをしながら、その間に広がる夜の里山を散策できるようにします。夜の里山は、なかなか歩く機会がありません。びっくりするくらい真っ暗闇なんです。慣れない人のためにボランティアガイドによるガイドツアーも企画しているので、夜の里山を知ってもらい、身近な北本の魅力に触れてもらいたいです。
 北本市にも、コミュニティを中心としたお祭りはありますし、「北本夏のmorimatsuri」のように北本の自然環境を生かしたお祭りはあまりありません。一部の人は、北本自然観察公園にホタルを見に来たりしていますが、多くの人は北本市の持つ魅力をあまり知らずに過ごしているのではないかと思います。北本の良いところを地域の人みんなで共有できるようなイベントにしたいです。

平成27年度の「北本 夏のmorimatsuri」に参加する家族 平成27年度の「北本 夏のmorimatsuri」の大勢の参加者たち
【平成27年度の「北本 夏のmorimatsuri」の様子】
(平成28年度は雨天のため一部内容を変更して実施)

Q 今後力を入れていきたい事業はありますか。

 新たにスタートする事業として、遊休農地を活用した観光農園を考えています。野菜だけではなく、花や果樹、ハーブなども栽培し、食べても鑑賞してもおいしい『ポタジェ』という農園をつくりたいと思っています。秋から本格的にスタートし、来年の夏には夏野菜を収穫し、参加者の皆さんと調理まで楽しめるようにしたいです。多くの人に参加していただけるように、課題の検討や準備を進めていきたいと思っています。

Q 今後、埼玉県でも人口が減っていくと見込まれていますが、地域を活性化するのに必要なことは何だと思いますか。

 人口が減る流れは、基本的には変えられないと思います。そんな状況でも、地域を元気にしていくには、みんなが自分のまち、つまり私たちにとっては北本の良さを語れることが重要だと思います。地域の人に北本の良さを再発見・再認識してもらい、それを各自の言葉で広く発信してもらうことがとても重要です。「これ良いよね!」というものを多く発見してもらい、それをひとりひとりが「北本って実はこんなステキなところだよ」と発信できるようになると良いですね。


法人名:特定非営利活動法人北本市観光協会
 住所:〒364-0035 埼玉県北本市西高尾1-249
 電話:048-591-1473  HP:http://www.machikan.com/

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