特定非営利活動法人 コモンズ
今回は,NPO法人コモンズが運営する“狭山安心お助け隊”を紹介します。
狭山市で地域の安心・安全に支え合って暮らしをコーディネートしています。4月8日,狭山台団地に隣接する事務所におじゃましました。現在‘安心お助け隊’には約40人の支援活動を行う応援会員が支え合いの担い手として活動しています。
◆狭山安心お助け隊◆
活動予定表には毎日7~10件がびっしり!
「地域の課題はたくさんある」と運営責任者の常世田(とこよだ)さん。
依頼NO.1は,近隣に住むお年寄りの買い物や通院の付き添い。
他にも,障害をもつ方の買い物や入浴のお世話,
時には「話し相手になってよ」という一人暮らしの高齢者からの依頼も来るそうです。
◆地域における課題◆
狭山地域の高齢者率は約23%,特に市内に多くある団地では場所によって5人に1人が65歳以上の方々です。住み慣れた場所,でも買い物に出るのがツラい,
団地の階段がキツい…などなど
「仕事を引退して,地域をゆっくり見なおす時間がもてた。すると,
行政などでは対応できない小さな,でも必要な支援がたくさん見えてきた。」
常世田さんは,この活動をはじめたきっかけを話してくださいました。
この日も,近所で活動があると言うので同行させてもらいました。
内容は,おばあちゃんの帰宅支援。
デイサービスから家に帰ってきたおばあちゃんを,
部屋にお連れするお手伝いです。
そんなこと!?って思うかもしれないけど,部屋は2階で息子さん一人では
車イスごと階段を上げがれない,
誰かの手伝いが必要な作業なのです。
コモンズの活動は‘安心お助け隊’の他,高齢者向けのパソコンサロンの運営も行っています。
「これからは,高齢者こそパソコンを活用してほしい」と常世田さん。
Webカメラの操作や遠方家族とのオンラインコミュニケーションを
サロン形式でゆっくりと学ぶことができます。
また,近くの畑や公園で行う‘野良カフェ’では,お年寄りと一緒に野菜作りや
収穫を通してカフェスタイルで軽食を提供しています。
これらの活動は,何よりも互いの顔が見える触れ合いを大切にしているそうです。
◇取材を終えて◇
「‘安心して暮らせる街づくり’にやりがいを感じる」という言葉が印象に残りました。
帰り道,暑かったのは今日のお天気だけでなく常世田さん(写真中央)の
熱意に打たれたのでしょう…
(取材:共助社会づくり課 花田洋司 平成25年4月)
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