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特定非営利活動法人 食育研究会MoguMogu

「食にもっと関心を」そのために様々な体験の場をつくって食育を進める食育研究会Mogu Mogu。

そもそも‘食育’って言葉、最近よく耳にしますが、

どんなもの・・・。

代表理事の松成容子さんに伺いました。

 -食育への思い-

「食を楽しむ子を育てたい」と、自らの出産を機に食育の調査や活動を

する中、フランスをはじめとするヨーロッパの味覚教育に触発された

そうです。

活動をはじめた頃は‘食育’と言う言葉を知る人が少なく、

思いをなかなか伝えられなかったという松成さん。

 

何不自由なく食べ物が手に入る時代だからこそ、未来を担う子どもたちに

食の大切さを伝えたい。受け継がれてきた食文化を消したくない。

そんな思いから、

「食事を、いろいろな人と、いろいろなもの、いろいろな方法で

楽しめるようになってほしい」と、食を楽しむイベントを年間30回以上

企画しています。

  

(写真は平成25年2月実施の与野八幡小学校での出前講座の様子)

 -『生産者と料理人と一緒に出向く食育』プログラム-

昨年度、埼玉県からNPO活動サポート事業の助成金を受け、

小学生対象にした味覚教室『生産者と料理人と一緒に出向く食育』を

県内7校の小学校で実施しました。

 

このプログラムは、「味覚教室」「地元野菜と生産者」「料理人と一緒に

作ろう」をテーマに、小学校で出前講座を行うというもの。

そのひとつ上里町立賀美小学校では、町の特産品であるブロッコリーと

カリフラワーを生かした講座になりました。

地元の『JA埼玉ひびき』や生産農家さんから、

土地の生命力が新鮮なうちに自分たちの身体に入る地産地消の良さを学び、

その後、イタリアンレストラン『オープンセサミ』オーナーシェフの

神田智さんと一緒に、旬の野菜を使ったショートパスタを作りました。

「嫌いだったものが調理次第で美味しくなるなんて!」

「上里町がこんなに豊かですごいところだったなんて」

と子ども達の反応は予想以上。

生産者と消費者の顔がわかる安心感や、なによりも食卓で感じられる

郷土の良さに気づく食育講座になりました。

 

-『0~3歳児のお子さんとパパママのための味覚教室』-

この講座は、味を覚えはじめる0歳から3歳児を対象に、

味わう力を学ぶという親子体験講座。 

「味の体験の幅が広がるほど、味覚の記憶が高く積み上がる」と松成さん。

参加した親子はグループに分かれて、‘五味’を体験します。

  

五味とは、「しょっぱい」「酸っぱい」「苦い」「甘い」

そして「うまみ」の五つの味覚のこと。

「うまみ」は昆布や鰹節などでとった出汁で、

「出汁が効いていない」というのは「うまみ」に敏感な日本人特有の味覚だそう。

 

歯が生える1歳頃からは、食材を噛ませると、味覚が刺激され、

自然の素材をそののまま食べることで味覚の幅が広がるそうです。

用意された昆布や鰹節、煮干し美味しそうにカミカミする子ども達に、

参加したママからは、

「子どもの味覚に素直な反応に驚いた」

「子どもと一緒に‘食’を楽しめるように

家族で食卓を囲む機会を増やしたい」

との感想がありました。

-‘食’への関心、高めませんか-

「思った時がはじめ時。一緒にやりましょう!」と松成さん。

食べること、それは単にお腹を満たすだけじゃなく、食卓を囲む環境や食文化、

なによりも家族の楽しい会話が食事を美味しくするのだと

食育が教えてくれたような気がします。

 MoguMoguでは、親子料理教室や、野外での収穫・魚つかみなど、

食育を楽しく体験できるイベントを用意しています。

 

(取材:共助社会づくり課 花田洋司 平成25年6月)

※NPO法人 食育研究会MoguMoguホームページ

http://www012.upp.so-net.ne.jp/mogumogu/ 

※平成24年度NPO活動サポート事業の概要と、

 食育研究会MoguMogu『生産者と料理人と一緒に出向く食育』については

 こちらをご覧ください。↓↓↓

http://www.saitamaken-npo.net/html/jyosei-seminar/24josei/24katudoufukyu/525.html