NPO法人わぁくらいふ　さぽーたーは、人々が生き生きと働き、プライベートも充実させて、より豊かな人生を送ることができるよう、ワークライフ・バランスの推進などに取り組んでいます。
代表理事の阿部重利さん（写真右）と、監事の兼田博さん（同左）にお話を伺いました。

Ｑ：　法人設立の経緯と、法人名の「わぁくらいふ」の意味を教えてください。　

A（阿部氏）：　私は、普段、ファイナンシャル・プランナー（以下、「FP」とする。）として、兼田氏は税理士として、企業や人々のお金まわりの相談に応じていますが、人生は、お金が全てではありません。豊かな人生を送るためには、仕事とプライベートの両方を充実させる必要があります。一般的に、残業時間を減らして私生活との時間のバランスを取るのがワークライフ・バランスだと思われがちですが、仕事とプライベートのどちらも充実させることが、本当のワークライフ・バランスだと考えています。「全ての働く人が本当に豊かな人生を送れるように、『ワークライフ』（ワークとライフ）を支援していこう」という考えに共感するFPや税理士、社会保険労務士、行政書士、カウンセラーなどが集まって、2011年5月にNPO法人を設立しました。法人名をひらがなにしたのは、知り合いに字画などを見てもらって、そのほうが「吉」と言われたからです。

事業の３本柱を①ワークライフ・バランスの実現、②子育て支援、③人材育成としています。それぞれの分野で、各種講演や研修会、相談対応などを行っています。埼玉県福祉サービス第三者評価機関の認証も取得しましたので、保育園や福祉サービス施設の第三者評価にも取り組んでいきます。ゆくゆくは、NPO法人としてスタッフを雇用できるほどに成長させたいと考えています。

Ｑ：　中小企業への啓発活動にも取り組まれていますが、反応はいかがでしょうか。

Ａ（阿部氏）：　中小企業の経営者に理解していただくことは大変難しいです。しかし、日本の企業の９９％以上が中小企業です。中小企業の経営者の理解が得られなければ、多くの労働者、その家族の生活に関わります。

中小企業でワークライフ・バランスの促進や女性の活躍、子育て支援や介護休暇などの制度が導入されるためには、経営者の理解とリーダーシップが不可欠です。経営者に話を聞いていただく場を確保するために、できるだけ行政と連携していきたいと考えています。

中小企業においても、男女、国籍、年齢を超えて、労働者のワークライフを充実することが、企業の活性化、経営にも良い影響が出ると確信しています。そして、そのことを示す優良な事例を求めて、北から南まで取材を行い、書籍（「ワークライフ・ハピネス」・万来社）も出版しました。 

Ｑ：　目指すは「ダイバーシティ」ということでしょうか。

Ａ（阿部氏）：　一言でいえばそれに当たるでしょう。ダイバーシティというのは、性別、国籍、年齢、学歴などによって左右されず、能力や実力に応じて働くことができるということです。人は本来、それぞれが異なるものです。その違いを色眼鏡で見ずに、固定観念を取り除いて、それぞれを活かす方法を考えていくことが大切です。

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　平成２６年１１月２６日、越谷市男女共同参画支援センターとNPO法人わぁくらいふ　さぽーたーとの協働事業で、「専門家が語る！女性の活躍で、企業と地域を伸ばす方法」が開催され、同法人スタッフが講師を務めました。

　阿部代表理事は、冒頭、「男性も女性も生き生きと働くことができる会社になるためには、男性が多数を占める経営者が変わることがスタートになります。今まで、優秀な女性を活かしきれていなかったならば、経営資源である“人”を有効に活用しましょう」と参加者に呼びかけました。

 ＜NPO法人わぁくらいふさぽーたーによる講義風景と講師陣＞

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 平成２６年年９月１３日～１４日にさいたまスーパーアリーナで開催された「SAITAMA Smile Womenフェスタ２０１４」に出展しました。

○出展の詳しい様子は、NPO法人わぁくらいふ　さぽーたーのホームページで御覧ください。
→ http://work-life-supporter.org/information/0915-2.html

（平成２６年１１月取材　M.K.）

＜参考＞
特定非営利活動法人わぁくらいふ　さぽーたー　：
http://work-life-supporter.org/　
http://www.saitamaken-npo.net/database/kyoudou/group.php?mode=detail&id=110316114730　（コバトンびん）