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特定非営利活動法人 オハナ

 活動レポートでは、NPOを訪問して、その活動を紹介しています。今回は、平成25年度埼玉県NPO元気なまちづくり助成事業※で助成した(特)オハナ(代表理事 水谷純男)を紹介します。
 今回の助成事業でオープンした「カフェオハナ」。ご夫婦で運営を任されている六澤さんにお話を伺いました。
※NPO法人の活動拠点の整備や、地域資源を活用した施設整備の促進により、地域で支え合うという共助意識を高める「住民交流を目的としたまちづくり」を狙いとしています。
http://www.saitamaken-npo.net/html/jyosei-seminar/25josei/25genkinamatidukuri/

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  特定非営利活動法人オハナ カフェオハナ
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        ◆NPO紹介◆

 さいたま市緑区で障害者の生活介護と働く場である「さいどの家」を運営しています。
ここでは、地元農家の協力を得ながら、農作業や収穫した無農薬野菜を使ったお弁当や、大豆味噌作りが好評です。地域の高齢者との交流も盛んで、餅つきや芋ほりなどのイベントは毎回多くの参加があります。

    
 左:大豆の収穫  右:味噌づくり

Q今回の助成事業で整備した「カフェオハナ」の場所を教えてください。

A東岩槻の諏訪山下団地の近くの空き事務所を改修しました。団地に住む高齢者と私たちの活動である障害者支援を結びつける場所としてコミュニティカフェを思いつきました。
岩槻は私たちの地元でもあり、昔なじみの友人や、つながりのあるNPOとの連携が期待できるのも、この場所に決めた理由の一つです。

Q この地域は、どのような特徴がありますか。

A1980年代には、若い世代が多く、公園や空き地では、子どもたちの声がいつも響きわたっていました。でも最近では、高齢化が進み、団地には高齢の独居世帯、商店街はシャッターが目立つようになりました。また、障害者の通所施設が少なく、他の区市に通わざるを得ない現状も知りました。
 その一方で、三蔵法師の遺骨が眠るといわれる慈恩寺(写真:三蔵塔)をはじめ、寺院や神社が多く、毎年の祭礼は地元の人たちの楽しみの一つになっています。

Q 10月のオープンから半年、どのようなお客さんが来店されていますか。

Aやはり団地の方の利用が多いです。また、常連客には、近くの小学校の空き教室で高齢者の地域活動支援を行う「ミニデイサービスセンターげんき塾」の利用者や、げんき塾を運営するNPOの方々もいます。今では、カフェにコーナーを置き、げんき塾での手芸品などの販売もしています。
 カフェオハナが拠点になる、新しい地域連携の場が生まれました。

  
左:整備前の店内の様子  中:店内の様子  右:展示販売コーナー

Q どのようなメニューが人気ですか。

Aオープン以来、プロの調理師に先生として来てもらい無農薬野菜を生かした料理を提供しています。乾燥野菜で出汁をとったスープや、野菜の甘みだけの炊き込みご飯など、いつも「この食事を食べ続ければ10年は長生きできる」と言うくらい美味しく健康的なメニューを考えてもらっています。
写真:授産支援アドバイザーの松原先生

 

Qこれからの カフェオハナ、期待がもてそうですね。

Aこれからが大事だと思っています。障害をもつ方たちは、社会との接点として一般の方たちとの交流の場を求めています。「さいどの家」で行っているような障害者と一緒に作業できる場所になるよう計画しています。また、健康メニューを生かした食に関する福祉講座の開催や、地域のイベントへの参加でカフェをPRしたいと思っています。
 地元の特性を生かしながら、障害をもつ方たちと地域の方たちが一緒に「ホッとできる憩いの場」になることをカフェオハナは目指しています。(写真内 左から2、5番目が六澤さん)

(取材:平成26年3月 共助社会づくり課 花田洋司)

平成25年度NPO元気なまちづくり助成事業
http://www.saitamaken-npo.net/html/jyosei-seminar/25josei/25genkinamatidukuri/
(特)オハナ(NPO情報ステーション内)

 http://www.saitamaken-npo.net/database/kyoudou/group.php?mode=detail&id=110316114729