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特定非営利活動法人 メイあさかセンター

 

(特)メイあさかセンターでは、絵をきっかけとしたマレーシアとの交流を、
25年以上にもわたり続けています。両国の教育機関との協働によって実現して
いる交流事業は、今なお、発展し続けています。
 今回は、代表理事の尾池富美子さんにお話を伺いました。


◆ 子どもたちの絵の交換からはじまった交流 ◆
 マレーシアとの関係は1987年に、(特)メイあさかセンターが朝霞第四小学
校の子供達の絵を、マレーシア・ペナン州に持参し、交換したことから始まりました。
 当時、日本との強い関係づくりを目指していたマレーシアは、こうした交流を
積極的に受け入れてくれたものの、小さな市民団体が、国の機関を巻き込みなが
ら事業を続けていくことは、本当に苦労の連続だったそうです。
 その苦労が実り、日本とマレーシア、両国の子供たちがお互いのことを、理解
しようとする取組みは輪が拡がっています。現在では、朝霞市のみならず県内外
の小中学校との、年間4000点を超える絵の交換が実現しているそうです。


◆ 高校生のマレーシア多文化訪問 ◆
 昨年度の「NPO活動サポート事業」では、絵を通じたマレーシアとの交流を
発展させ、県内の高校に通う学生11名がマレーシアを訪問するスタディツアー
を実現しました。
 8日間の滞在期間でマレーシア中を巡っていくハードスケジュールとなりまし
たが、行った先々で温かく迎えられたそうです。そして、現地の全寮の高校の寮
に宿泊したり、学生とディベートを行ったり、一緒にアラビア語を学んだり、互
いの文化を紹介しあったりする機会を通じて、「高校生にとって、本当に濃密な学
びの機会となった」と尾池さんは話しています。


◆ 今後について ◆
 このマレーシア訪問も1つのきっかけとなり、(特)メイあさかセンターでは今
年度、マレーシアの学生の日本への招待を実現することができました。
 しかしお互いの国を、学生らが相互に行き来するのは容易なことではなく、今
回のマレーシア学生の来日も、バザーや多くの方々の寄附によってようやく実現
できたものだそうです。「真面目に、地道に続けていくことが、こうした大きな動
きに繋がっているのです」と、尾池さんは言います。これからも、マレーシアと
日本の架け橋として、更なる発展が期待されます。


◇ 訪問を終えて ◇
 マレーシアを訪れた高校生の中には、このスタディツアーを通じてNPOやN
GOに強く関心を持つようになった人もいるそうです。高校生など若い人たちが、
こうした経験を通じて、どんどんNPOやNGOに関わってもらいたい、そんな
期待を抱く今回の取材となりました。


(特)メイあさかセンターホームページ

http://www.mayasaka.net/index.html


(平成24年11月取材)