まちづくり楽会
平成20年度NPO元気なまちづくり助成事業では、「みんなが集えるエコサロン野田改修」事業に取り組んだ「特定非営利活動法人 まちづくり楽会」さんです。 | |
★納屋の改修 |
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2階の蚕棚 | ウッドデッキと一枚板のテーブル |
★エコサロンでの活動 フローリングの1階にはプロジェクターやスクリーンがあり、さまざまな発表ができるようになっています。コンサートの会場としても活用されていると伺い試しにオカリナを吹いてみると、うまい具合に音が響き、心地よくなりました。 毎年5月に開催する「風と土の館・野田フェスタ」では、母屋で陶芸作品の販売やグラスアートの体験教室を開き、エコサロンで絵画や彫刻を販売しました。面白いのは、これらの活動をまちづくり楽会が自ら行うのではなく、いろいろな団体と連携して、行動の場としたことです。 自分たちが活動する拠点としてだけでなく、地域全体の活動拠点としたいという思いが伝わってきました。 |
ステージ |
★まちづくり楽会の活動をさらに拡げるために まちづくり楽会では2つの農園も経営していて、都内の子どもや障がいをもつ人の農業体験の受け入れを行っています。宿泊施設として「風と土の館 野田」が使われており、都会の雰囲気とは全く違うところが好まれています。 ただ、残念ながら2つの農園と館が離れていることから一般の農園利用者が館を活用するところまでいっていないそうです。そこで、現在、館のそばに3つ目の農園をオープンすることを計画しています。農園での作業を終え、エコサロンで収穫物を食べたりしながらコミュニケーションがひろがることを期待しているそうです。 ★事業化をすすめる上で 活動の幅をひろげ、事業化を進める中で、会員の中から「アイデア提案が本来の事業だ」とか、「お金を儲けることが本法人の目的ではない」という意見があったそうです。 しかし、提案を実践し、様々な人と体験を共有すれば、それだけ多くの人に活動を共感してもらえるという考えでまとまり、総会で賛同を得たそうです。また事業化に当たっては焦らず、身の丈に合わせることを常に意識し、設立当初の地域活性の活動への取り組みを楽しむということを忘れずにいるそうです。 いろいろな意見があるから、団体が活性化するのであり、リーダーがそれを受け止めながら意見をぶつけ合うことで、より良い考えが生まれるのだとも仰っていました。 ★訪問を終えて 先日、「風と土の館 野田」を地元の児童会が流しそうめんの会で活用したそうです。 子どもが集まると、大人も集まります。先月号で紹介したガーディアンエンジェルス川口支部でも子どもを通じて大人のつながりがひろがっていくお話を伺いましたが、こちらでも同様に地域の再構成を担っていることが分かりました。 着実に地元の方に認知されており、これからさらに地域の方の様々な活動の拠点として活用されることを願っています。 (平成21年7月取材) |
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