日本ガーディアン・エンジェルス 川口支部
平成20年度NPO元気なまちづくり助成事業では、「川口支部拠点の整備を経ての地域安全活動の振興」
事業に取り組んだ「特定非営利活動法人 日本ガーディアン・エンジェルス 川口支部」さんです。
★生まれ変わった活動拠点
日本ガーディアン・エンジェルスは、川口市からサポートをうけて支部を開設しましたが、平成20年
度の元気なまちづくり助成事業を受けて地域の防犯拠点として生まれ変わりました。
子どもや身の危険を感じた人に安心感を持ってもらえるようにと新設した青色回転灯と真っ赤な看板が、
遠くからもよく見えます。室内に入ると、白い壁が明るい雰囲気を醸し出し、手前の部屋は子どもたちが
遊べるオープンスペースで、奥の部屋はセミナーなどが開ける大きなテーブルが用意されています。
★活動を知ってもらう
日本ガーディアン・エンジェルスの活動は夜の繁華街や人通りが少ない場所でのパトロールが中心です。
団体の拠点を開けるのも、パトロールカーが出動するのも夜更けなので、地域の方からは活動が分かりに
くいという課題がありました。
また、立地が商業地域ではなく住宅街のため、昼間は子どもたちが安心して集まれる場所にしたいと考
えて、改装するための助成金を申請したそうです。
★児童・生徒との活動
現在、毎週水曜日を開放日としています。スタッフが下校時の子どもたちに声をかけ、また、定期的に
子ども向けの安全教室も開催しています。これは子どもたちが危険を察したり、自分の身を守る方法を教
えるもので、保護者の方とのコミュニケーションの場にもなっています。
さらに、中高生のボランティアと一緒に地域の環境美化にも取り組んでいます。彼らが街の汚れに驚き、
きれいにすることの大切さを理解してくれた時、明るい街づくりに向けて前進した思いがするそうです。
こうした昼間の活動が徐々に地域の方に理解され、従来のパトロール活動でも声をかけてもらう機会が
増えるなど、川口支部の認知と理解も高まっています。
★地域の人々との防犯活動
以前は川口支部のスタッフが集まる場所でしたが、改装後は地域の方にとってもの防犯活動の拠点にな
りました。現在の開放日はまだ週一日ですが、川口支部ではもっと増やし、子どもたちや地域の人がいつ
でも集まれる場所にしたいと考えています。
明るい街づくりを実現するためには、いつも地域を見守る目があることが必要だそうです。地域の方と
川口支部のスタッフがともに防犯に取り組み、更に住みやすい地域づくりを目指しています。
★終わりに~訪問を終えて~
今回は、防犯という視点から地域の活性化に取り組む事例を紹介しました。取材の中では夜のパトロー
ルのお話も伺いました。仕事を持ちながら、ボランティアで夜更けにパトロールを行うのは大変なご苦労
があると思います。地域の方とともに支え合う活動になるよう応援しています。
(平成21年6月取材)
日本ガーディアン・エンジェルス川口支部について詳しくお知りになりたい方はこちらから↓
http://www.guardianangels.or.jp/daretocare01.html