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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 令和2年度 専門家ボランティア共助仕掛人レポート > 斎藤麻矢さん (R0120 専門家ボランティア共助仕掛人)

斎藤麻矢さん (R0120 専門家ボランティア共助仕掛人)

NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助(きょうじょ)仕掛人(しかけにん)」。

個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。

本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。

今回の活動レポートに御協力いただいたのは、さいたま市内のドナルド・マクドナルド・ハウス さいたまのハウスマネージャーとして活動している斎藤麻矢(さいとうまや)さんです。

ドナルド・マクドナルド・ハウスとは、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンにより設置・運営されている、病児とその家族のための宿泊施設です。

斎藤さんには、ご自身の活動のことや専ボラ共助仕掛人への想い、今後の目標についてお話を伺いました。

【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】

斎藤さんのプロフィール写真

斎藤麻矢(さいとうまや)さん

Q1:現在、斎藤さんが行っている活動について教えてください。

ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンは、入院している子どもとそのご家族がより良い生活を送れるように支援をすることをミッションとしています。

具体的には①患児と家族が宿泊できるハウスの建設、運営 ②ハウスを支えるボランティア文化の構築 ③医療を社会で支える仕組み作りです。

この活動は、1974年にアメリカのフィラデルフィアでスタートしました。アメリカンフットボール選手の娘さんが、白血病で入院した時の付き添い体験から来ています。名前にマクドナルドが入っているのは初めの支援企業だったからです。今でも継続的に支援をしてくれています。現在世界44か国374のハウスがあります。日本は公益財団法人で運営しており、現在11ハウスがあります。

私はドナルド・マクドナルド・ハウス さいたま(さいたまハウス)にハウスマネージャーとして勤務しています。

さいたまハウスは埼玉県立小児医療センターの6階に位置し、普段ですと年間300~400家族を受け入れています。7室のベッドルーム、自炊ができる共同のキッチンなどがあり、入院中のお子さんの看病をするご家族が安心して生活できるようになっています。

料金はなんと一人1泊1000円です。もちろんその料金では運営はできませんので、地元のボランティアや企業の支援を受けています。

ご家族の中には東北地方、九州などから来るもいます。埼玉県内でも地元以外の利用がほとんどですので、お子さんの看病に専念できるように家族の生活の基本的な部分である食事や睡眠の場所の提供、買い物や必要物品などの地元情報の提供、寄贈品の提供、家族と離れて一人でご利用される方が多いので、利用家族同士のコミュニケーションを図ったり、見守りをしたりもしています。

中村選手を囲むように利用家族とボランティアスタッフで記念撮影

プロ野球シーズン中、西武ライオンズの中村剛也選手と増田達至選手はご自分の成績に応じてさいたまハウスへ寄付をしてくれました。

令和元年度 ドナルド・マクドナルド・ハウス さいたま主催「西武ライオンズの中村選手、増田選手の寄付贈呈式及び利用家族とボランティアとの交流会」(会場:さいたまハウス)

Q2:専門家ボランティア共助仕掛人になろうと思った理由や想いについて教えてください

自分たちの活動には絶対的に社会の支援が必要です。

ハウスは病気のお子さんやご家族を支援したいと思っていますが、その活動に共感していただける方や企業の支援が不可欠です。

私はさいたまハウスに平成30年4月から勤務していますが、その前は栃木県の自治医科大学にある「とちぎハウス」に10年ほど勤務していました。自分たちが助けてもらうことも必要だが、助け合うことも出来るのではと思いました。募金活動で地元の自治会のお祭りに参加したら、子どもたちも楽しんでゲームをしてくれて、自治会から継続的に参加してほしいと言われたり、大学の学園祭に非営利の手作りピザ屋さんとボランティアさんと一緒に出店し、募金も集めたりなど。

さいたまハウスは平成28年12月にオープンし、まだ日が浅いのでハウスの認知度が低いです。仕掛人になることでハウスの活動を知っていただき、反対に地元に受け入れられるには私も自分の経験から何か埼玉の方に支援が出来るのではと思ったからです。

Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。

現在、新型コロナのため、外部で募金や寄付を集めるバザーやイベントが出来ません。

また、普段はハウス内で清掃や、事務などを行ってくれているボランティアさんがいますが、その活動も制限があり、ナイトボランティアしか現在活動できません。

病気は待ってくれないので患児はこの中でも入院、治療があります。付き添うご家族のハウス利用は継続しています。3名のスタッフで昼間週7日、施設の運営を行い、同時に寄付や募金集めも行うので大変忙しいです。昼間のボランティアさんには、在宅でできることをお願いしています。

ハウス内は2時間毎に消毒作業を行い、感染防止に努めています。

利用中の家族からは「安心して利用ができる」と言われていますので、この窮地を何とか乗り越えたいと思っています。

Q4:今後の夢や目標について教えてください。

ハウスには「他のハウスで助かったから」とボランティア活動をしてくれる方もいて、素敵なリレーションも起こっています。

「さいたまハウスに来ると楽しい♪」と思ってもらえるような、楽しいハウスの活動を広めていけたらと思います。

Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

埼玉県内の他のNPO団体様とも協力して、埼玉県の子どもたちやご家族が少しでも笑顔になれるように出来たらと思っています。

【斎藤麻矢(さいとうまや)さん】

〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。

専門家ボランティア共助仕掛人の紹介(斎藤麻矢さん)

○ドナルド・マクドナルド・ハウス さいたま

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