宮﨑進一さん (R0116 専門家ボランティア共助仕掛人)
NPOなどの相談を受けて最も適した人材や資金等をマッチングするコーディネーター「共助仕掛人」。
個人の専門家ボランティア登録者のうち、一定の要件を満たしたうえで、「共助仕掛人」として共助社会づくりに取り組む意欲のある方を「専門家ボランティア共助仕掛人(以下、専ボラ共助仕掛人)」として登録しています。
本レポートは、その専ボラ共助仕掛人になった方にスポットをあてて特集します。
今回の活動レポートに御協力いただいたのは、宮﨑進一(みやざきしんいち)さんです。
宮﨑さんは、ウエルシアホールディングス ウエルシア薬局株式会社の地域包括ケア担当として活動をされています。
宮﨑さんには、ご自身の活動のことや今後の目標についてお話を伺いました。
【専門家ボランティア共助仕掛人レポート】
宮﨑進一(みやざきしんいち)さん
Q1:現在、宮﨑さんが行っている活動について教えてください。
ウエルシア薬局には、平成27年から社会貢献事業の一環として推進しているドラッグストア店舗に設置した地域協働コミュニティスペース「ウエルカフェ」があります。各地域の自治体や行政関係機関、NPO、市民団体、地域住民などの社会資源に対して地域課題解決の場としての利用提案、ウエルシア薬局の人的リソースである薬剤師、管理栄養士との協働活動の提案、実施をしています。
国や自治体が重点施策として進めている高齢者の疾病・介護予防活動においては、「ウエルカフェ」を地域住民の通いの場として、食事・栄養等の健康増進に関する各種情報の提供、健康体操等を各地の社会資源と協働しております。また、最近では子どもの学習支援、居場所づくりに取り組んでいるNPOや市民団体等との協働も実施しております。
ウエルカフェの会場風景
交流サロンのチラシ
「健康わくわくサロン」(会場:ウエルシアさいたま栄和店) 【主催】marche' de aroma(NPO法人日本メディカルアロマテラピー協会) 【共催】さいたま市桜区北部圏域地域包括支援センター彩寿苑・さいたま市桜区南部圏域地域包括支援センターザイタック・ウエルシア薬局株式会社 【後援】さいたま市
Q2:これまでの活動の中でNPOや市民団体の協働事例があれば教えてください。
ある自治体の職員から高齢者を対象とした交流サロンを開催可能な団体について相談がありました。そこで、ウエルカフェを利用されていたNPOにサロンの開催意向を確認したところ、前向きな返答をいただきました。
次に交流サロンの開催候補地を所管している地域包括支援センターに開催の協力を依頼したところ、ご快諾いただき、NPO、地域包括支援センター、ウエルシア薬局の協働による「健康生活」をテーマとした交流サロンを開設、開催することになりました。このサロンは令和元年6月に開設し、毎月1回定期開催しています。
Q3:現在の活動で悩みや課題があれば教えてください。
現在(令和2年12月末現在)「ウエルカフェ」は29都府県の324店舗に設置されており、私は埼玉県(一部の市を除く)と群馬県の47店舗、30市町を担当しております。しかし、積極的に協働を推進している地域がある一方で、残念ながら民間企業との協働に消極的な地域もあります。
そのような地域での協働推進が課題であり、その対策の一つとしてNPOや市民団体、地域住民との連携の強化を進めていきたいと考えております。
Q4:今後の夢や目標について教えてください。
子どもから高齢者、障がい者等、誰もが安心して楽しく暮らせるまちづくりの一助になれる活動を各地域の関係者の皆様と協働しながら続けていければと考えております。
Q5:最後に、これをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。
会合や活動の場を探しているNPOや市民団体の皆様、是非「ウエルカフェ」をご活用ください。「ウエルカフェ」で活動されている団体や住民同士が「つながる」ことによって"化学反応"が起こり、地域にとって新たな活力が生まれれば幸いです。
【宮﨑進一(みやざきしんいち)さん】
〇専門家ボランティア共助仕掛人へのリンクは以下をクリックしてください。
○ ウエルシアホールディングス ウエルシア薬局株式会社
・ウエルカフェHP(別ウィンドウで表示します)