コンテンツにジャンプ
サイト内検索
トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 特定非営利活動法人エンジョイ・パートナーほっと

特定非営利活動法人エンジョイ・パートナーほっと

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓

特定非営利活動法人エンジョイ・パートナーほっと

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓

◆NPO紹介◆

 桶川市において、障害のある方へ生活に関わる介護、支援サービスの提供を行い、その方たちが自立し、自分なりに楽しく豊かに暮らせ、ほっと安心のできる社会を目指し、地域福祉の向上に寄与することを目的とする"NPO法人エンジョイ・パートナーほっと"。今回は、同法人の本部事務局において、下里代表理事にお話を伺いました。

Q 法人活動の始まりは何ですか。

 大学卒業後、障害者向けの入所施設で働いていました。しかし、その当時はまだ、施設利用者の目線に立った施設運営がされていない時代でした。私が働いていた施設でも、ハード整備が未成熟で、大部屋で多くの人が寝起きするような状況でした。利用者の人権への配慮が欠け、人としての当り前の生活が確保されていないと感じました。

 そこで、福祉サービスを利用者自身が選び、自己決定できる地域づくりを目指して活動を始めました。法律の整備が進み、利用者が主体的に選ぶことができる環境が徐々に整ってきていますが、その為には事業者が質の良いサービスを提供することが欠かせません。これまでの経験から、施設のハード整備ももちろん大切ですが、運営管理、地域との協力も含めた地域福祉全体の質を良くすることが大切だと感じています。

本部事務局

【本部事務局】

Q 活動の中心事業は何ですか。

 行動援護という対応の難しい方への外出等のサービスと学齢期の障害児向けの放課後デイサービスです。放課後等デイサービスは、障害のあるお子さんや発達に特性のあるお子さんのための福祉サービスで、6歳から18歳までの就学年齢の児童が通うことができます。

 この放課後デイサービスは2か所で通所施設を運営しています。1か所は、小学生までを対象にしていて、グループでの遊びを通して集団活動を学んだり、個別課題など就学前にやってきたことの復習や不足分を補うなどしています。

放課後等デイサービス/ こどもデイサービス いっぽ 北上尾 放課後等デイサービス/ こどもデイサービス いっぽ 北上尾 子どもの使うおもちゃの写真

【放課後等デイサービス/ こどもデイサービス いっぽ 北上尾】

 もう1か所は、小学校高学年から高校生までを対象にしています。外出や買い物などの外での活動や、年齢や障害の特性に合わせた自立活動を行っています。年齢が大きくなると、より個々の特性がはっきりしてきます。個人でやるのが得意だったり、集団で活動するのが得意だったりしますので、その子の特性にあったプログラムを提供することを心がけています。

放課後等デイサービス/こどもデイサービス じょいの様子 放課後等デイサービス/こどもデイサービス じょいの部屋の様子

【放課後等デイサービス/こどもデイサービス じょい】

 このサービスを始めた当時は、就学年齢の障害のあるお子さんへのサービスを提供しているところは少なく、学校の放課後の部活動も少なかったため、親の負担が重くなっていました。放課後のサービスがないと、子どもの活動の場が保証されなかったり母親が仕事に行けなくなったりしてしまいます。放課後デイサービスは、このニーズの高い時間をカバーしています。ニーズが高い分野であるため、最近は企業の進出もあり競争が厳しくなっています。

Q  法人活動を行う上で大変なことは何ですか。

 法人の理念を職員全体で共有することです。法人の理念があっても、職員は目の前の仕事に追われてしまい、なかなか理念に沿った運営ができないことが課題としてあります。迷ったとき困ったときに職員間で理念を共有し、利用者目線に立った運営をできるようにしたいです。そのためにも、みんなが理念を共有するような仕組みを考えたいです。

太鼓づくりのワークショップ 施設利用者が作成した垂れ幕

【太鼓づくりのワークショップ】       【施設利用者が作成した垂れ幕】

Q 金融機関職員による伴走支援を受けてみていかがですか。

 第三者の視点からアドバイスをいただける機会はなかなかないので、大変勉強になります。NPOというのは、社会的な課題に取り組んでいることが多いので「良いことをしている」という意識が強くなってしまいがちです。しかし、それでは継続的な活動ができなくなる危険があります。社会のニーズ、市場のニーズに合った良いことをしているかといった視点からも事業を見なければなりません。金融機関の方たちに事業を見てもらうことは、この視点から事業を見直す良い機会であると思います。

施設利用者による絵画を中心とした作品の展覧会   施設利用者による絵画を中心とした作品の展覧会に来場者が訪れる様子      

【施設利用者による絵画を中心とした作品の展覧会】 

Q 今後力を入れていきたいことは何ですか。

 福祉サービスの現場としては、引き続き障害のある方もない方も主体的に生きていける街づくりを目指し工夫をしていきます。障害を持っていたとしても生まれて死んでいくまで、住んでいる街の中で自分自身のことを自分で決めて色々なことに参画できる機会を提供していきます。さらに、法人の役割としては、現場でのサービスだけに留まらず、現場の視点から国の福祉政策に提言していけるようにしていきたいです。

法人名:特定非営利活動法人エンジョイ・パートナーほっと

住所:〒363-0022

   桶川市若宮2丁目32−5 桶川若宮ヤマトビル 1F

HP:http://www.ephot.jp/

活動レポート

  • NPOデータベース
  • NPO法人ただいま縦覧中
  • NPO法人 届出・申請
  • facebook