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特定非営利活動法人ネットワークひがしこだいら(本庄市)

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 特定非営利活動法人 ネットワークひがしこだいら

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           ◆NPO紹介◆

Q 主な活動について教えてください。

 昭和51年に「小平獅子舞保存会」が発足し、途絶えていた獅子舞を石神神社の秋祭りに復活させました。その後、市指定文化財の「岩谷堂」を維持、保存していくため「岩谷堂保存会」を結成し、地域住民とのコミュニティの輪が次第に拡大してきました。それぞれの保存会で、様々なボランティア活動を継続していく中で会員から法人化しようという意見が出され、平成21年にNPO法人となりました。現在は、部会が8部会に増え、小平の伝統文化や里山を後世まで残そうという共通の目標を掲げて、自然と人間が共存する地域づくりのために活動しています。

    

         岩谷堂                   岩谷堂まつりの様子

 

Q 「小平獅子舞」について教えてください。

 徳川中期の元禄年間に始められたと伝えられています。獅子頭は三つあり、一、二番獅子は雄で、三番獅子は雌です。この獅子舞は、厄除け、悪魔払い、雨乞い等に行われてきました。後継者不足で昭和40年から、途絶えていましたが地域住民の熱い想いで復活を遂げました。練習を積み重ね、毎年、4月3日の日本神社春祭りと10月17日の石神神社秋祭りで披露しています。最近では町の公民館で獅子舞講座を開いたり、秋平小学校の総合的な学習の時間で獅子舞教室を毎年実施して、平成13年より後継者の育成と伝統文化の継承をしています。

 

 

Q  今年度、埼玉県NPO活動促進助成金事業の助成を受けていますが、事業の内容を教えてください。

 “根岸川源流周辺の再生環境保全事業”と称して『みどりと川の再生』の分野指定枠の助成をいただいています。これは、市指定文化財の「岩谷堂」に通じる山道整備と山道に沿って流れている根岸川源流周辺の清流を復元し、環境保全に貢献することを目的としています。毎日、参加できる人が集まって整備を進め、現在、40%くらいまで事業が進んでいます。岩谷堂までの遊歩道は次第に傾斜がきつくなっていくので、重機が入れるところは限られています。最後は、人の手で協力して仕上げていくことが必要です。また、根岸川沿いも重機が入れないので、人の手でやるしかないと仲間で話しているところです。根岸川沿いに遊歩道を整備し、湧き出ている沢の様子を多くの人に見てもらいたいです。また、おいしい湧水もあるので、散策後の乾いたのどを潤してほしいと思っています。

     

            助成事業の作業の様子

 

Q  今回の事業を今後、どのように拡大していきたいですか。

岩谷堂の周辺にはイヌブナ、ナツツバキが群生している場所があります。来年度以降、そこまでの遊歩道を整備していこうと考えています。今年度、整備した岩谷堂の遊歩道とつなげて安全を確保し、みどりと清流の景観が楽しめること、東小平地区の自然を広くPRして知ってもらいたいです。標高が400mの低地でのナツツバキの群生は日本でも珍しいので、大事にしていきたいと思っています。考えている遊歩道を整備するには人手が必要なので、ネットワークひがしこだいらのマンパワーで取り組みたいと考えています。

 

 

Q 他に取り組んでいる事業等はありますか。

 本庄市観光農業センターの指定管理を任されており、隣接した敷地に成身院百体観音堂を公開しています(木曜は閉館)。成身院百体観音堂はさざえ堂と呼ばれ、全国でも珍しい建築様式です。さざえ堂は1~3階まであり、各階に貴重な仏像が多く飾られています。それぞれの階を一周しながら仏像を見ることができます。2階の壁画や3階の天井絵、外の眺めも素晴らしいです。以前よりは多くの人が来られていますが、来年度は年間5,000人を目標に頑張りたいと思っています。また、ネットワークひがしこだいらでは自然農法と本庄市観光農業センター健康まつりの第20回を開催しました。

   

        成身院百体観音堂             成身院百体観音堂の天井

 

         鰐口

 

Q 第20回健康まつりはいかがでしたか。

 第20回健康まつりでは健康相談や血圧測定などの健康度をチェック、指圧やマッサージ、苔玉ミニ盆栽、チャリティバザー、模擬店などが催されました。20年続いている健康まつりを通じて、地域で支え合う、心身ともに健康なまちづくりを目指しています。地域コミュニティをどんどん強めて、地域住民の絆を深めていきたいです。当日は天気にも恵まれ、子供から高齢者まで多くの方が来場してくれました。

    

 

Q 今後、力を入れたい活動は何ですか。

 11月以降4回のセミナーを実施し、観光ボランティアの育成を行います。歴史上の人物である塙保己一に関することや高窓の里などについて学び、訪れた方々の思い出作りに関われれば嬉しいです。高窓の里は明治期に建てられた養蚕農家です。地域内には、9棟あり養蚕業隆盛の面影を偲ばせています。3階建ての母屋の場合、蚕室を兼ねた住宅となっており、1階は住まい、2階は蚕の飼育室、3階は蚕の上族室です。屋根の上に小さな高窓があるので、散歩やドライブをしていてもすぐに分かります。時代の流れの中で、高窓造りは減少してしまったので、現在、保存していくことを念頭に活動しています。高窓の里は平成20年度の彩の国景観賞を受賞しました。四季折々の風景を是非、多くの方に知っていただきたいです。今後も東小平地区の自然を守り、地域の良さを発信しながら新しいことにもチャレンジしていきたいです。

   

           高窓の里

一部、写真提供:ネットワークひがしこだいら 根岸久氏

 

 

 

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