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特定非営利活動法人鳩ヶ谷協働研究所(川口市)

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 特定非営利活動法人 鳩ヶ谷協働研究所

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           ◆NPO紹介◆

 

Q 主な活動について教えてください。

 毎年7月に開催される鳩ヶ谷総鎮守氷川神社の七夕まつりや8月、11月、3月の鳩ヶ谷駅夜祭を通じて地域の活性化を目指して様々な活動をしています。特に、川口市は引っ越しをしてきて新しく住民になる方が多く、新築住宅やマンションが新たに建設されています。大きな課題は、古くから生活している住民と引っ越しをしてきた新しい住民との交流がなかなか進まないことです。また、核家族化が急激に進んだことで地域の交流や世代間の交流も以前より少なくなってきているように感じています。

 

Q 新旧住民の交流を活性化させるために取り組んでいることを教えてください。

 7月の七夕まつりでは、日光御成道鳩ヶ谷宿の鳩ヶ谷総鎮守氷川神社の境内を神職さんに案内していただいてから、神様として祭られているスサノオの紙芝居(埼玉県神社庁作成)を行うプログラムで2回実施しました。子供から大人まで参加してもらい、児童文化にも触れる機会となりました。

      

 8月の鳩ヶ谷駅夜祭では書道の寄せ書きにチャレンジしました。埼玉高速鉄道が開通する前、つまり、15年以上前から鳩ヶ谷に住んでいる住民と開通後に鳩ヶ谷に越してきた住民とを可視化するために実施しました。参加者の属性に合わせて墨の色を分けて寄せ書きを行うことで、以前から住んでいる方とそうでない方がお互いにわかり、そこから会話が生まれ、交流が実現したのでよかったです。出来上がった作品は、鳩ヶ谷駅1階に1週間展示をして、駅を利用するサラリーマンやOL、高校生など様々な人に見てもらいました。

   

 

Q  今年度、共助社会づくり支援事業の助成を受けていますが、事業の内容を教えてください。

 埼玉高速鉄道開通15周年プレ企画「川口市鳩ヶ谷地区再発見」という事業名で取り組んでいます。その中で、中学校と協働するという新たなチャレンジをしています。川口市立里中学校と協働することで、地域の大人が中学校に出向いて授業を行うことができました。2年生全員を対象とし、再生可能エネルギーの講義を行い、将来のエネルギー利用や地球環境について考えるグループワークなどにつなげました。

   

 

Q グループワークの様子はいかがでしたか。

 生徒たちのグループワークでは積極的にディスカッションが行われ、意見を出し合いながらまとめていました。各グループの発表では、エコ発電について自転車をこいで発電する、歩いた時の振動や声の振動で発電する、雨水を利用して発電するなどのアイディアが出て、とてもよかったです。発表の中からいくつか選び、1月に鳩ヶ谷駅1階に展示できればと思っています。

     

Q その後、どのような展開がありましたか。

 地域の発明協会会員の発明家による、ソーラー発電と風力発電を実施しました。里中学校の生活科学部の生徒が組み立てを行い、鳩ヶ谷駅に設置しています。礒部発明家が生活科学部の生徒に風力のデモ機を見せて説明を行い、生徒たちからどのように工夫しようかと積極的に話し合う様子が見られました。自然と生徒から「LEDってどういったものなのですか?」と質問が出たので、礒部発明家が黒板を使って丁寧に説明していました。生徒たちは、興味深げに関心を持って前のめりになって聞いていました。

 ソーラー発電と風力発電で得られた電力で、11月末にイルミネーションを点灯しました。地域の大人が子育てに関わることで、私たち大人も多くの刺激を受けることができました。子供たちのエネルギーに触れ、元気をもらうことができました。

   

    礒部発明家が生活科学部の生徒に説明している様子

  

    生活科学部の作品「漬物を一週間漬けたらどうなる?」 

 

Q 里中学校との協働内容について詳しく教えてください。

2年生の総合的な学習の時間を使い、環境教育を行っています。教頭先生を中心に、授業をどのように進めたらよいか、アドバイスをもらいながら進めています。気候変動や環境破壊について考え、今からできる具体的行動について授業を行いました。日常の生活から、環境を維持していく行動をとることが、今後の地球環境を守っていくことにつながることを子供に理解してもらいたいです。環境について学んだ子供が、10年後、地域で生活していくときに役立ててほしいです。さらに、学んだ子供の中から地域の担い手が育ち、後世まで伝えていけることが理想です。

                                       

 

Q 今回の事業を今後、どのように拡大していきたいですか。他に取り組んでいる事業等はありますか。

 今回の事業をブラッシュアップして、まずは、川口市鳩ヶ谷地区の小中高等学校に拡大したいです。そして、川口市内の学校全体で取り組みながら、地域全体で環境に配慮したまちづくりをしていきたいと考えています。また、昨年度から力を入れて取り組んだ地産地消の事業と環境の事業を軸として、法人の活動を広げていきたいです。

  

Q 今年度の地産地消の取り組みはいかがですか。

 昨年度、人と人のつながりに支えられ、麦味噌や焼うどん用ソースを使った商品・メニューの開発を地元公民館や料理サークルなどと行いました。研究と試作を繰り返し、味噌せんべいや味噌味のクッキー、麦味噌ベースで作ったうどんグラタンなど、新しいメニューが誕生しました。その後、川口市内のNPO法人ヒールアップハウスが運営している「晴れ晴れ」とコラボレーションし、麦味噌を使った焼き菓子の開発をスタートしました。大豆とココナッツ、麦味噌を使ったクッキー「ココだいず(みそ)」を開発し、「Premium Quality Cup 2015 in SAITAMA ~第6回焼き菓子コンテスト~」にエントリーしたところ、優勝することができました。

     

 今年度は、11月28日の鳩ヶ谷夜祭において、地産地消とご当地調味料のシンポジウムを開催しました。県政出前講座を利用しての地産地消をテーマにした講演とパネルディスカッションを行いました。早田早稲田大学教授にコーディネーターを依頼し、焼うどん研究会、かわぐちMISO倶楽部、社会福祉法人ごきげんらいぶ等、計4名をパネリストとして迎えました。地産地消をテーマにご当地グルメの可能性や課題について意見交換されました。 

 

Q 今後、力を入れたい活動は何ですか。

 地域の文化財や昔ながらの商店街等を大切にしながら、地域の良さを積極的に情報発信していきたいです。日光御成街道を盛り上げていき、鳩ヶ谷地区の地域活性化を図っていくために、今まで以上に様々な団体や個人の方と協働して人の輪を広げていきたいと考えています。

 

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