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NPO訪問 〜ステップアップ事業のそれから〜 第7回

特定非営利活動法人NPO菜の花エコプロジェクト埼玉
    平成18年度埼玉県NPO活動促進助成事業(ステップアップ事業)の助成を受けた団体の、その後の活動を紹介します。第7回は、特定非営利活動法人NPO菜の花エコプロジェクト埼玉です。


    「特定非営利活動法人NPO菜の花エコプロジェクト埼玉」は、地域にある資源を利用してそれをエネルギーに変え、そのエネルギーを地域内で利用するという資源循環型の地域づくりをめざしている団体です。休耕田に菜の花を植え、ナタネを収穫・搾油してなたね油にし、安心安全な食用油として用い、廃食油は回収し、石けんやバイオディーゼル燃料にリサイクルする活動を行っています。

    平成18年度ステップアップ事業では、なたね油を使ってバイオディーゼル燃料を普及するネットワーク作りを呼びかけるために、「エネルギーと農の地産地消〜菜の花プロジェクトの挑戦」と題した講演会を開催するとともに、菜の花栽培を実践している地域、これから取り組もうとしている地域、関心ある個人や団体の情報交換の場として「埼玉菜の花エコネット」というプロジェクトを発足しました。

    今回は、その後の活動状況について榊原事務局長にお話を伺ってきました。

  • (聞き手)
    昨年度立ち上げた「埼玉菜の花エコネット」(以下「エコネット」)の活動について教えてください。
     
  • (榊原事務局長)
    「エコネット」には、現在3団体20人が加入していますが、菜の花栽培に関する知識などの情報がほしいというニーズを受けて、今年度は、菜の花栽培の学習会と見学会を1回、バイオディーゼル燃料の取組についての見学会を1回の合計3回の活動を行いました。
    当面は菜の花栽培とバイオディーゼル燃料の2つのテーマについての学習会や見学会が中心になりそうです。「エコネット」の加入メンバー以外でも、メール等で情報交換をしている団体もありますが、今後さらにメンバーを増やすために、「エコネット」にしかできないプロジェクトを立ち上げ、広報していきたいと考えています。

     
      (写真左)栃木県農業試験場見学研修の様子
      (写真右)川口トラック協同組合BDFプラント見学

  •  
  • (聞き手)
    恒例になっている菜の花のお花見会の様子はいかがでしたか。
     
  • (榊原事務局長)
    お花見会は、NPO法人となる前の2003年4月から続けています。なたね油で揚げた天ぷらと豚汁を食べながら、菜の花を楽しんでもらおうというイベントですが、当法人の活動を知っていただく良い機会でもあります。今年の参加者は約70名でした。リピーターが多く、活動の励みになっています。
    菜の花の栽培には、種まきや収穫のほかに除草など日常的な手入れが大切です。種まきの時には、枝豆の収穫も併せて行い、収穫物を参加者がお昼に食べる楽しみもあるイベント的な要素も取り入れているため、比較的多くの参加者が集まりますが、除草で集まる人は、2人〜6人というのが現状で、人の確保が課題となっています。
    そこで、お花見会の時、豚汁は一杯100円で買っていただいていますが、例えば雑草を10本抜いてきたら一杯サービスするというような発想もおもしろいかなと。それがきっかけで菜の花の手入れについても関心を持ってもらい、親子のグループなどが定期的に畑に来てもらうことができれば、団体としても人手が確保できて大助かりです。除草などの手入れについても、多くの人に参加してもらうための工夫をしていきたいと考えています。

     
      (写真左)お花見会で団らんのひととき
      (写真右)菜の花が一面に咲いている様子。お花見時ですね。

  •  
  • (聞き手)
    他のNPOとの交流の状況はいかがですか。
     
  • (榊原事務局長)
    坂戸市の市民生活課が主催しているNPO活動団体交流会で、毎回テーマを決めての研修会や意見交換を行っているので、積極的に参加するようにしています。
    話は変わりますが、この前の交流会終了後に、障害者の小規模作業所の運営をしている団体の方から、「豆腐づくりをしているのですが、菜種油は売っているのですか?」という声をかけていただきました。油はまだ高くて作業所で使っていただくことは無理だと思いますが、現在菜の花栽培のためにお借りしている畑で、菜の花の合間に、大豆を有機農法で少し栽培しています。大豆がたくさん取れたら作業所の豆腐づくりに使っていただければ良いなとも考えています。当NPOとしても大豆の売り上げという事業収入の道が開けるのは魅力ですが、まず、小規模作業所の障害者の方に、菜の花のお花見会に来ていただいて、菜の花や大豆の栽培のことを知っていただくことから始めれば、なたね油や大豆、豆腐づくりというお互いの事業の共通のテーマで団体同士の交流やコラボレーションができるのではないかという可能性を感じています。

     
     
      (写真左右)ナタネの収穫の様子
      (写真下)なたね油の完成品。国産100%の一番絞りです。おいしそうですね。

  •  
  • (聞き手)
    今後の取組について教えてください。
     
  • (榊原事務局長)
    「資源循環型の地域づくり」という大きな目標にじっくり取り組んでいくために、まず、畑を有効に活用して、団体の事業収入に結びつけることにより、資金面で自立していけるようにしたいと考えています。
    また、多くの人達に畑の作業に関心を持ってもらい、楽しんで参加してもらえるように、特に若い世代の人たちに声をかけていきたいと思います。これまでも、修士論文の研究テーマを「菜の花でまちづくり」にした大学院生が、論文の完成まで活動に参加してくれていたこともあったので、継続的に活動に関わってもらえるように、人材の獲得や育成のためのしかけを考えています。
    それから、団体の広報活動にもつながりますが、地域の小・中学生を対象にした、なたね油の搾油体験などができる環境講座の開催など、環境教育にも力を入れていきたいと考えています。

  •  
  • (聞き手)
    最後に、団体のPRをお願いします。
     
  • (榊原事務局長)
    現在の環境汚染・環境破壊は大量生産、大量消費がもたらした結果です。そして今待ったなしの地球温暖化対策、特効薬はまだ見つかっていません。環境問題は全てがつながっていて、一言で言えばCO2の削減をすることと分かってはいますが、手っ取り早い削減方法は無いと言うのが現状です。
    私たちが考えるCO2削減の近道は地に足の着いた資源の有効活用だと考えます。農家が耕作しない農地にナタネを播き、ナタネを収穫、油を搾り食用にする。絞りかすは肥料や飼料に。食用にした後の廃食油も燃料や石けんにリサイクルする。食用に不適ななたね油は直接燃料にすればよいと思います。燃料は環境に優しいエネルギーとしてトラクターや車などの動力源となるバイオディーゼル燃料です。そして何よりも輸入に頼らず、日本で、地域で、作りたいと思った人たちが生産できることがすばらしいと思います。
    このような資源の循環を基本としたまちづくり(資源循環型社会の構築)はとても地味な活動だと思いますが、市民が楽しみながら、まちづくりに関わることで達成できるのではないでしょうか。バイオディーゼル燃料の手づくりセミナーも定期的に開催できると良いなと考えています。
    自然の恵みに感謝しながら、いただいた恵みを最大限活用して、目には見えませんがその結果としてCO2の削減につながって行く。菜の花の活動で豊かな地域づくりができることを願っています。
     
    「NPO菜の花エコプロジェクト埼玉」のお問い合わせは、
     
    TEL&FAX:049−284−4304
    メールアドレス:npo-nanohana@nifty.com
    ホームページ:http://homepage3.nifty.com/NPO-nanohana/
    ブログ「☆菜の花だより☆」:http://npo-nanohana.cocolog-nifty.com/blog/

     
      (写真左)資源循環イメージ図(写真をクリックすると拡大できます)
      (写真右)お話を伺った榊原事務局長

 〔このページに関するお問い合わせ先〕
  このサイトは、県から委託を受けた財団法人いきいき埼玉と埼玉県が協働して管理しています。
  財団法人いきいき埼玉(埼玉県県民活動総合センター) TEL:048-728-7116 FAX:048-728-7130 E-mail:sysnpo01@kenkatsu.or.jp
  埼玉県県民生活部 NPO活動推進課 TEL:048-830-2835 FAX:048-830-4751 E-mail:a2835@pref.saitama.lg.jp
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