第4分科会「農業・公園利用活性化」

◎テーマごとの意見交換

テーマ①:「農山村の魅力」資源の再発掘及びグリーン・ツーリズムの新たなビジネスモデルづくりについて

テーマ②:県民に愛されるブランド農産物づくりのための「埼玉自慢ブログ」の運用管理について

テーマ③:秩父ミューズパークにおけるイベント開催、新たなサービス提供、環境教育サポート等、活性化対策について

◎講評(埼玉県NPO懇話会委員)



テーマ①

「農山村の魅力」資源の再発掘及びグリーン・ツーリズムの新たなビジネスモデルづくりについて

担当課 農山村魅力づくり室 農村都市交流等担当
テーマの概要等
1 概要

当室では、グリーン・ツーリズム(以下GTという)の推進に取り組んでいるが、行政の取組だけでは限界が生じてきている。現状を打破していくための提案を期待している。そのため、ノウハウのあるNPOに委託し、協働することにより、コミュニティレベルでのGTの浸透が期待できる。また、行政としては手がけにくい部分である民間セクターを含めた県内GT資源の発掘や情報の集約、さらにはGTに係る新たなビジネスモデルづくりが可能と考えている。これらを具体のものとしていく上からも、NPOとの協働は必要不可欠であると考えている。

2 現状

(1)GTの認知度は上がってきてはいるものの、GTとは何かが県民に十分に周知されていない。

(2)地域に存在する魅力的な資源が、点(単体)としての存在に留まり、他の近隣資源等との連携が薄く、面としての広がりがみられない。

(3)県内GTに係る公的な資源や情報は、ある程度把握できているが、民間セクターの情報がほとんどない。

(4)公的機関(県)が、民間セクターの施設等のPRをするのには、公平性の観点から限界がある。

(5)NPO等などの民間セクターを交えた情報交換の場がない。

3 課題・目的等

上記現状を解決していくことが、GTを推進していく上で、大きな課題となっている。

意見交換

○県との協働経験があるが、沢山の情報を収集しても、結局はやる気のある人を見つけるのが重要。行政側の異動はネックである。担当者の在任期間を長くしていただきたい。ワークショップは核になる人が必要。いい人材を見つけるといい人材が集まる、お金が集まる仕組みづくりが大切。(NPO)

○県と協働して8年になる。内容目的は似ているNPOは沢山あるが、ニュアンスの違いを感じている。他とネットワークしなくても自分たちでできることが多い。埼玉県は東京に近く、都内の大学の学生等人材が豊富である。農家の人に直接話を伺うと、良い情報が得られる。(NPO)

○埼玉は大消費地なのに、その割に成果が出ない。行政の縦割りがネックか?(村重委員)

○GTはブームだが、イメージのみ先行しているように感じる。GT=観光ではないという理解をしていただきたい。農山村の再生、都市と農山村が対当関係であるというのがGTである。

○GTは農業のみでなく、その地域の神社仏閣などや、田舎暮らしもGTである。(NPO) 

○何もない田舎ほど魅力ある資源だと考えられる。(NPO)

○現在、個々のNPOの活動は素晴らしいのだが、あくまでも点であって、つながっていないことが問題である。(NPO)

○各地域の文化、自然を活かした生き方提案もGTになる。(NPO)

○GTはイタリアのアグリツーリズモが発祥である。イタリアはワイン街道、ドイツはビール街道など、しかけづくりがうまい。埼玉も何らかのしかけをみんなで考えていくことが必要だと考える。あらゆる資源をマップにするグリーンマップを子ども達に作らせてみるのも良いかと思う。(NPO)

○杉戸アグリパークがあるが、あまり利用されていない。農家の廃屋を利用して、体験教室を開催しているが、セキュリティ面で頭を悩ましているところである。都会のマンションと提携して、農園を利用してもらうとか、ビジネスモデルを実施してはどうかと考えているが、トイレ設置等の問題がある。(NPO)

○昨年から、団塊の世代の方々に協力してもらって、農家の認証制度を考案中である。(NPO)

○近隣地区の住民に繰り返し来てもらえるような里づくりが大切である。(NPO)

○障がいのある方等、あらゆる人が参加できるものであることが重要である。(NPO)

○GTの成り立つ条件は、山村や農村があるからこそだと考える。団塊の世代のみがターゲットでは、その後、途絶えてしまうのではないかと思う。つなげていくには、若い世代を取り込んでいくことが大切。埼玉は立地条件に恵まれている。日帰りで農体験できるという強みがある。地元(都会)に帰っても、その体験を生かせる場所があれば根付くと思う。(NPO)

○沢山ある休耕地を、町が借りて、NPOが活動するという形態を提案しているが実現に至っていない。地主さんも安心するシステムだと思うのだが、早く実現できるよう、県からも働きかけていただきたい。(NPO)

○この手の会合は、ともすればクレームばかりになる場合もあるが、今回は参考になる良い意見が沢山あって素晴らしかった。(村重委員)

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テーマ②

県民に愛されるブランド農産物づくりのための「埼玉自慢ブログ」の運用管理について

担当課 流通販売推進室 販売戦略担当
テーマの概要等
1 概要

「埼玉農産物ブランド化推進事業」では、ブランドコンセプトを「県民主役のブランドづくり」とし、県民に愛されるブランド農産物づくりを行っており、インターネットを活用した「埼玉自慢ブログ」の開設を検討している。ブログでは、消費者、生産者、実需者等のコミュニケーションツールとして利用するほか、農産物情報やイベント情報の発信、消費者からのクレーム、アンケートの収集等も可能とするもので、活発な情報交換が推進できるよう、ノウハウのあるNPOに運用管理委託し、協働していきたいと考えている。また、一般から公募する予定のブランドマネジャーや埼玉ゆかりのタレント等と連携し、ブランド化に向けた魅力的な情報を発信できることを期待している。

2 現状

来年度予算にて、基本デザインは業者に委託し、「埼玉自慢ブログ」開設する予定である。ブログを利用した手法は、他県に見られない新しいものであり、情報内容や提供機能は、今後具体的に設計していく。そのため、委託先となるNPOには設計段階からの参画をお願いしたい。

3 課題・目的等

ブランド化推進事業では、サイトの運営管理費の予算はない。

意見交換

○来年度、町のブログを立ち上げる予定であるが、旬の情報を提供してくれる団体や人をどのように参加させるかが大切である。場合によっては協力したい。(NPO)

○この形態はブログというよりも、掲示板に近いものに感じるので、もう少し自由に書き込める仕組みが必要だと思う。(NPO)

○携帯メールの時代なのに、はたしてブログの利用価値があるのかどうか。(NPO)

○昔のブランド復活という記事を読んだが、深谷のねぎに代わるようなブランド野菜を作っていくことが必要だと思う。(NPO)

○一村一菜運動など実施してみたらどうか。伝統食や郷土食の継承は今がラストチャンスだと思う。農産物を販売するだけではなく、それを使った料理を提供するなどの工夫が必要である。(NPO)

○地産地消ということもあるので、ブランド化があえて必要なのだろうか?(NPO)

○ブランド化については、事業が出来てまだ一年目であり、方向性は現在検討中である。(流通販売推進室)

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テーマ③

秩父ミューズパークにおけるイベント開催、新たなサービス提供、環境教育サポート等、活性化対策について

担当課 公園課 公園計画・事業担当
テーマの概要等
1 概要

秩父ミューズパークの活性化を図るために、イベントの開催、新たなサービスの提供、環境教育のサポートなど、公園の活性化につながる自由な発想の利活用プランを募集する。県は、その利活用プランを具体化させる業務をノウハウのあるNPOに委託し、提案者は、広く県民等の参加を募り、県及び関係機関と協働しながらプランを具体化させていきたいと考えている。民間の知恵と県民の力を活用した公園づくりを進めることにより、多くの県民に利用され、賑わい溢れる公園づくりが実現される。

2 現状

秩父ミューズパークは、秩父地域の地域振興の拠点として、民間活力を活用しながら整備、管理を行っている。民間の事業として西武鉄道㈱が管理運営している「スポーツの森」など有料施設の利用者が低迷していることから、県、地元市町、関係機関、西武鉄道㈱で構成する活性化対策協議会を設け、利用促進施策について協議、検討を行っている。今後の公園活性化を図るために、地元市町、関係機関などに留まらず、NPOなど地域の団体や企業等と幅広く協働しながら、新たな利活用方策に取り組む必要がある。

3 課題・目的等

NPOから提案を募集するに当たっては、利活用プランの実施対象箇所、プランを実施する上での条件等を提示する必要がある。

 

意見交換

○埼玉大学の学生が、秩父ミューズパークに来る人はお金を落としていかないという研究データを取った。(県職員)

○秩父の影森中学校でできた「たびだちの日に」という歌にまつわる「たびだちの丘」というモニュメントが、秩父ミューズパーク内に3月完成する。(県職員)

○民間に一部ショップを開放する等して、お金を落としてもらう工夫が必要だと思う。(NPO)

○中途半端なサービスでは人は集まらないが、自分の満足するものがあればお金を落とす。成功例としては飯能のハーブ園がある。(NPO)

○昨年の5月ごろ、黒川村の活動を紹介した「奇跡を起こした村」という本が、つくま新書から出版された。いろいろなヒントがあると思うので、一読されることをお勧めする。(NPO)

○地域に密着した公園に作りかえるべきだと思う。(NPO)

○公園の利用者の割合や、構成は?

○詳しい分析は行っていない。(公園課)

○音楽神社、芝桜、ロウ梅など魅力ある資源が沢山ある。そこでしか食べることのできないベリー類の栽培とかをやってみたらどうかと思う。(村重委員)

○援農する人達の宿泊施設を作るのもいいかと思う。(NPO)

○群馬県にもリンゴのオーナー制度や、ブルーベリー栽培制度がある。(NPO)

○ミューズパークのターゲットは東京だと思う。(NPO)

○秩父には、音楽、絵画といったアート集団が沢山あるので、それを活用すれば、継続して人が集まると思う。(NPO)

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講評

○グリーン・ツーリズムについては行政の力に限界があるため、NPOの力を借りたいとのことであったが、今回の意見交換に参加していた、どのNPOにも実績があるので意見交換をしていて大変勉強になった。テーマに対する具体的な意見が多数出ていたので期待が持てる。県の担当者は、本日の意見を施策に反映させていただきたい。(村重委員)

○すぐにでも取り組みが可能な意見があった。県の担当者と意見交換を更に深めていただき、積極的に事業提案を行っていただきたい。今後とも、NPOの皆様には、県、市町村との付き合いを深めていただきたい。(山本委員) 


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