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特定非営利活動法人ファミリーリンク越谷

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◆ＮＰＯ紹介◆

　地域において子育て中の家族に支援活動を広く行い、家庭教育の充実と子共たちが安心して心豊かに育つことが保障される地域社会の実現に寄与することを目的に活動するＮＰＯ法人"ファミリーリンク越谷"。今回は、越谷市が実施する「放課後子ども教室・蒲生教室」が行われている越谷市蒲生地区センターにお邪魔し、出村代表理事と秋野事務局長にお話を伺いました。

Q　法人活動のきっかけは。

　私（出村代表理事）が越谷市の職員を退職後、市の子育てサロンで相談員として働いているときに、埼玉大学の先生からＮＰＯ法人として子育て支援をしてはどうかと勧められたのがきっかけでした。相談員として活動する前に、埼玉県の家庭教育アドバイザーをしていたこともあり、その時の仲間や市の職員として働いていたときの仲間とファミリーリンク越谷を設立しました。

Q　法人の活動方針は。

　法人としての活動方針は、「子どもの成長応援」です。子供の成長を応援するには、親、地域、当法人の職員も皆が元気でいることが重要ですので、子供に関わる人たちみんなの元気を目指して活動しています。
　今は核家族化が進み、子供が関わる対象が親、学校、塾のみになってしまいがちです。関わりを持つ対象が限定されてしまっては、子供の成長が促進されません。異なる年齢の子や地域の人、初対面の人など様々な年齢の多くの人たちと触れ合い、お互いに刺激を与え合うことが大切です。
　また、今は点数や、出来た出来ないで比べられることが多くなっています。過程を見ずに比べられてしまうと、子供は委縮してしまい自由に自分を表現することができません。子供がのびのびと活動できる場を作りたいと思っています。

Q　具体的な活動としてはどのようなことを行っていますか。

　活動の一つとして、越谷市の事業「放課後子ども教室・蒲生教室」（以下、「蒲生教室」という。）の運営を行っています。この蒲生教室では、１年生～５年生までの子供たち５０人程度が参加し、週１回子供達の交流の場となっています。蒲生教室では、まず宿題をしてもらうようにしています。家に帰ってから宿題をやらなくて良いことはもちろん、皆でやることで他の子に勉強を教えたり教えられたりするなど、遊びだけでなく勉強でも異年齢の子との交流ができます。
　他にも、７年前から行っている「一日子ども商店街」というイベントがあります。このイベントでは、子供達が本物の材料を使って商品を作り、販売します。自分がやりたいことを自由に最後まで行うことができます。商品の販売には、「一日子ども商店街」の通貨を使い、その通貨でお給料ももらいます。この体験から、親がどれだけ頑張ってお給料をもらっているかも知ることができます。

【放課後子ども教室・蒲生教室】

　最初はみんなで宿題　　　　　　　　　　　　宿題が終わると遊び開始！

Q　子供を育てる親にとって重要なことは。

　やはり、「他人と比べない」ということが大切だと思います。今は、インターネットによりいろいろな情報が流され、それを入手することができます。これにより、子供の発達を、例えば、ハイハイの時期や歩く時期などを気にしてしまい、他の子と比べるようになってしまいます。それでは、親も苦しくなってしまいますし、子供もプレッシャーを感じてしまいます。自分の子供の不得意なところに目を向けるのではなく、子供が得意なことを見て良いところをどんどん伸ばしてあげてほしいです。

【一日子ども商店街１】
　

Q　埼玉県NPO基金助成事業（共助社会づくり支援事業）による自分育て応援隊「ちょっとチャレンジ2016」の進捗はいかがですか。

　現在は、小中学生などを対象に参加者の募集を行っています。この事業では、参加者、スタッフ、関係団体の皆様と、とうもろこしやジャガイモ、大根の収穫や豆腐づくり等を行います。農作業などを通して、参加者がいろいろな人との関わりを経験し、刺激を受け成長できる場にしていきたいです。今回、スタッフとして不登校の経験者も参加してくれます。参加者だけではなく、スタッフにとっても社会と繋がりを持つきっかけになればと思っています。人の成長にとって大切なことは、刺激しあう人との関わり・繋がりです。そのような場となるように事業を進めていきたいです。

【一日子ども商店街２】

法人名：特定非営利活動法人ファミリーリンク越谷

　住所：〒343-0838　埼玉県越谷市大字蒲生3832番地14

　電話：048-988-3677　　ＨＰ：http://familylink-koshigaya.jimdo.com