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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 平成24年度 NPO訪問 > うきしろ再生プロジェクト

うきしろ再生プロジェクト

かつて縫製の街として栄えた行田市の魅力や歴史を発信していくため、関東七名城
にも謳われる行田の名所「忍城(おしじょう)」を舞台にしたコスプレイベントが
開催されます。うきしろ再生プロジェクトの皆さんにお話を伺いました。


◆コスプレの人気スポット「忍城」
 昨秋公開された映画「のぼうの城」で全国的にも知られるようになった「忍城」。
平日はとても落ち着いた、静かな観光スポットですが、週末になると戦国時代の武
具や甲冑など、色とりどりの衣装を身に纏い、写真撮影を楽しんでいるコスプレイ
ヤーを至るところで目にします。
 「忍城おもてなし甲冑隊」として、忍城ゆかりの人物に扮した役者達による行田
市の観光PRも功を奏し、和装コスチュームが似合う全国でも有数のロケーション
としてコスプレイヤー達の人気スポットの1つとなっています。


◆行田の縫製技術の再生にむけて
 かつては足袋の生産で全国の8割を占めるほど足袋産業が栄えていた行田市です
が、足袋需要の低下とともに足袋作りを担ってきた職人達も高齢化し、活躍の機会
を失いつつあります。
 コスプレによるまちおこしは、伝統ある行田の足袋づくりの縫製技術を衣装製作
に応用し、行田の産業をもう一度、再生させたいという、地元の願いが込められて
います。うきしろ再生プロジェクトの町田さんは「行田はまだ動ける。潜在力はあ
るのだから」と、意欲を語ります。


◆うきしろコスプレサミット
 2月10日(日)に「忍城」で行われるコスプレイベント「うきしろコスプレサ
ミット」は、行政や地元企業、商店などとも連携し、行田市全体のPRを目指し、
約800名の参加者を見込んで実施されます。イベントでは地元の職人の皆さんの
手による衣装も展示される予定です。「コスプレを通じて行田の縫製技術の認知度
が上がり、技術を持ったシルバー世代の新たな雇用に繋がっていければ」と、地元
から期待の声も寄せられています。


◇ 取材を終えて ◇
 コスプレとまちおこしという、一見奇妙なコラボレーションですが、多くの熱意
と期待が込められていることを知りました。行田の縫製技術は今、新しい進化を遂
げようとしています。 


行田市情報コミュニティサイト「うきしろwalk」ホームページ

http://www.ukishiro-walk.jp/


(平成25年1月取材)