特定非営利活動法人 鶴ヶ島市学童保育の会'ここほっと'
鶴ヶ島市学童保育の会が運営するコミュニティレストラン‘ここほっと’は,昨年度「NPO活動サポート事業(※)」で助成を受けました
※「NPO活動サポート事業」とは、NPOならではの独創的なアイデア・先駆的な視点の取組に財政支援をする事業です。
◆コミュニティレストラン‘ここほっと’◆
外観がとても可愛らしくて,大きな窓。たっぷりの日差しが入り,開放的な店内はアットホームな雰囲気で,ほっと落ち着ける空間がそこに広がっています。カワイイ雑貨やスタッフの方の心配りに心がほっこりしますよ。
共助style 一同,本気でオススメするコミュニティレストラン(以下コミレス)です。
◆学童とレストランって,どんな関係!?◆
鶴ヶ島市学童保育の会は市内で11の学童保育所を運営し,子どもたちに手作りおやつを出すことにこだわってきました。ところが,児童が増えたことで,それぞれの学童でおやつを作ることが難しくなってきてしまったのです。
でも「子どもたちに美味しく安心なおやつを食べてもらいたい!」その思いから,おやつを集中して作り配食する場所,いわば拠点を設けたのが‘ここほっと’のはじまりでした。
その後,コミレスとして開店し,地域の支え合いで運営してきました。「ネットワークの力と輪のおかげ」と当初から携わる理事の森裕子さんは話してくださいました。
◆「コミレス」「コミカフェ(コミュニティカフェの略)」って?◆
そもそも「コミレス」って何?という方に…
チェーン店の「レストラン」「カフェ」は店員が決まった接遇で,食事を終えれば短時間で立ち去ります。が,「コミレス」では,店員さんはお客さんからいつでも話しかけられるのを待っています。長居もできます。お客さんとお店の距離が近く,地域の話題に溢れた,人と人とがつながる縁側のような役割を果たします。それに,出される料理やコーヒーは地元産やこだわりの食材が使われています。
もちろん‘ここほっと’でも,鶴ヶ島の野菜を使ったメニューや,知人を介し手に入れたパプアニューギニア産の豆を使ったコーヒーを出しています。これも地元の繋りがあるからこそ。
他にも,地元の女子栄養大学から講師を招いた食育講座として,『アレルギーをもつ子どものための講座』『地元野菜を楽しむ会』を企画し好評を得て,今では食育発信基地となっています。さらに企業と一緒にミニFMにも取組んできました。
◆お客さんって?どんな方が利用するの?◆
‘ここほっと’はアイディアいっぱいのお店づくりをしていました。
よくランチに来てくれるのは,隣接する東公民館でのサークル団体の皆さんだそうですが,その他,キッズスペースやドックテラスを設けたことで,ママ友や犬の散歩途中に立ち寄るお客さんも増えたそうです。また,公民館サークルはもちろん,地域で活動する方々が作った手芸品を紹介販売するコーナーはギャラリーのようでした。
「地域に愛されるコミレスにしたい」と森さんは,イベントスペースとして貸し出し,音楽ライブやフラワー教室が時々開かれるそうです。
開店からもうすぐ5年「‘ここほっと’の役割が見えてきた」と森さん。夢は,「食育の発信,そこからみんなの笑顔が集まる基地にすること」と語ってくれました。
オシャレな建物と大きい窓が開放的,ケーキも美味しいし…
つい長居してしまいました(>_<)
おすすめは週替わりで出される『輪御膳(わごぜん)』。ワンコインです。
(取材:共助社会づくり課 花田洋司 平成25年5月)
コミュニティ・レストラン‘ここほっと’ホームページ⇒http://www.k2.dion.ne.jp/~turugaku/cocohot/