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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 平成25年度 世界に共助を拡げる!県内NGOのご紹介 > 特定非営利活動法人 ケアリングフォーザフューチャーファンデーションジャパン

特定非営利活動法人 ケアリングフォーザフューチャーファンデーションジャパン

(特)ケアリングフォーザフューチャーファンデーションジャパン(以下、CFF)は、
フィリピンとマレーシアにおいて児童養護施設「子どもの家」の建設、運営を行い、
貧困や虐待など様々な事情から親と生活することのできない子どもたちの支援を実施
しています。
 また年間16本ものスタディツアーやワークキャンプを企画し、数多くの日本の学生
を発展途上国に派遣しています。今回はスタッフの石井さんにお話を伺いました。

           

◆フィリピンでストリートチルドレンの支援
 「全人口の約3割が貧困層というフィリピンでは、一日の大半を路上で過ごすストリ
ートチルドレンが150万人以上いると言われています」石井さんはフィリピンの厳しい
現状についてこう語ります。
 そういった子どもたちの中には生命の危機に脅かされたり、生きるために仕方なく
犯罪に手を染めたりすることも少なくなく、社会全体の問題にもなっているのだそう。
CFFでは、こうした子どもたちを支援していくために、1996年から団体として活動を
開始、2001年にはフィリピンで、2011年ではマレーシアで児童養護施設「子どもの
家」の運営を始めました。現在、フィリピンには9人、マレーシアには2人の子どもた
ちが施設でスタッフと一緒にひとつの家族として共同生活をしています。

            


◆自立した施設運営
 フィリピン「子どもの家」で子どもの受け入れをはじめて11年目となった昨年から、
現地に日本人の駐在員を置かずに組織の経営が行われるようになりました。しかし、日
本人駐在員が現地に居ない状況というのは、日本にとっても、現地にとっても、非常に
不安が多かったそうです。しかし、「これまで日本側に頼って運営されていた部分が大
きく改善された。責任を委譲することで仕事に対する姿勢が変わったと思う」と石井さ
ん。
 支援する側、される側となってしまいがちな途上国支援ですが、石井さんは、「これ
からはこうした依存の関係から脱し、共有、協働の関係を目指す必要がある」と支援の
これからについて語ってくれました。

       

◆若い人へ、海外活動のススメ
 CFFではスタディツアーやワークキャンプを年間16本企画し、フィリピンやマレーシ
アへ、日本の学生を派遣しています。2週間程度のボランティア活動であっても、学生
たちはひとまわりも、ふたまわりも成長して帰国するそう。自らもCFFのプログラムに
参加したことがきっかけでスタッフとなった石井さんは「若い人には、是非、海外で活
動することをお勧めしたい」と力強く語ります。
 誰かのために役に立ちたいという気持ちを、是非、世界にも向けてほしい。埼玉発の
NGOは若い力とともに共助を世界に届けています。

(取材:共助社会づくり課 志塚昌紀/平成25年12月)


(特)ケアリングフォーザフューチャーファンデーションジャパン ホームページ

http://www.cffjapan.org/