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トップページ > 活動レポート > 共助社会づくり課による取材 > 平成23年度 NPO訪問 > 鶴ヶ島第二小学校区地域支え合い協議会

鶴ヶ島第二小学校区地域支え合い協議会

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 鶴ヶ島第二小学校区地域支え合い協議会(以下、鶴二支え合い協議会)は、鶴
ヶ島第二小学校区の自治会や学校、企業、行政など、様々な団体や組織が連携し
て、今年7月に発足しました。現在、10あまりの団体等がゆるやかに連携し合
いながら、行政だけに頼らない新しい公共の取り組みとして、防災、高齢者福祉、
子育ての3つの分野において「住民が住民を互いに支え合う仕組みづくり」を目
指しています。
 今回は、協議会会長の柴崎光生さん、副会長の石嶋顕さん、細貝光義さん、佐
藤忠夫さん、幹事の市川由利子さん、鶴ヶ島市役所の浅見要さん、金野一真さん
の7名にお話を伺いました。

 

 ◆地域課題としての高齢化、孤立化◆
 鶴ヶ島第二小学校区は、世帯数約3200世帯、約7200人が生活する地域
ですが、年々高齢化が進み、65歳以上の高齢者の比率が23%を占めています。
これは鶴ヶ島市内の他の地域と比べても、比較的高い割合です。鶴ヶ島市社会福
祉協議会が調査した住民へのアンケートによると、多くの方が「困ったときに相
談相手がいない」と回答したそうです。
 3人以下の小家族世帯が全体の70%を超え、住民の孤立化、無縁状態も懸念
される同地区ですが、同アンケートでは「地域のために協力したい」との回答も
多く寄せられていたそうです。こうした中、それぞれができる事を持ち寄り、住
民が共に支え合う「共助のまちづくり」への取り組みが始まりました。

 

 ◆防災、高齢者福祉、子育て◆
 鶴二支え合い協議会では3つの分野を柱として、それぞれに専門委員会を立ち
上げ、活動が進められています。
 まず、東日本大震災を教訓として地域防災の見直しに取り組む「防災委員会」。
防災備品整備の一環として、10月に実施された初の避難所宿泊体験では、防災
意識の向上はもちろん、住民同士の連帯感なども生み出されています。
 また、支援を必要とする高齢者などのサポートを進める「福祉支え合い委員会」
では、災害時に援護が必要となる方のリスト作成とマップ作りを進め、見守り、
声かけ運動を拡げています。
 そして、「地域の中で大人と子どもの顔が見える関係づくり」を目指す「子ども
委員会」は世代を超えた交流の場づくりを進めています。7月に実施されたプレ
ーパークでは延べ200名以上が参加し、12月に第2回目の計画を進めていま
す。

 

 ◆支え合いのまちづくりに向けて◆
 このような活動のほか鶴ヶ島第二小学校の空き教室を活用した、支え合いの拠
点づくりも進められています。将来的には、地域の情報をまとめて発信するFM
放送局や、住民同士の交流の場作りを目指しています。 
 住民の、住民による、住民のための支え合いが徐々に拡がりつつある、鶴ヶ島
第二小学校区地域。会長の柴崎さんは、「準備に関わった私たちは、第一ランナー
です。これから多くの皆さんに参加していただき、少しずつ活動を広げて新しい
地域づくりを一歩一歩進めて行きたいと考えます」と話していました。

 

 ◇訪問を終えて◇
 7名もの主要メンバーの方々にお話を伺うことができた今回の取材。盛り沢山
の内容もさることながら、メンバー一人ひとりの熱意にも感銘をうけました。鶴
ヶ島第二小学校区地域のような人に優しい地域が、県内に拡がっていくことを願
ってやみません。

 

 鶴二支え合いホームページ(鶴ヶ島市地域SNS「TOWNTIP」内)

http://towntip.jp/tsurugashima/sns/community.php?bbs_id=418

 

鶴ヶ島市社会福祉協議会ホームページ(鶴二支え合い協議会の取り組みが取り上
げられています)

http://blog.canpan.info/t_chiiki/

 

(平成23年11月取材)