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市民活動向上プロジェクトinみやしろの顔

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 「市民活動向上プロジェクトinみやしろの顔」は、市民協働で進められた観光
整備事業「みやしろの顔づくりプロジェクト」を継承し、宮代町内での市民団体
の連携と活性化を目指し、2011年に発足しました。
 今回は、中心メンバーである(特)すぎとSOHOクラブの押切敦さん、宮代
町市民活動スペースの渡辺朋子さん、宮代町役場の小林知弘さんの3名にお話を
伺いました。

 

◆「みやしろの顔」としての市民参加◆
 宮代町では2006年~08年にかけて宮代町の玄関口である東武動物公園駅
西口エリア一帯の観光整備事業「みやしろの顔づくりプロジェクト」を展開しま
した。このプロジェクトは、宮代町ならではの地域資源を生かしつつ新しい魅力
や観光価値を生み出すことを目指し、ハードとソフト両面の整備を目的として、
従来型の行政主導の公共事業ではなく、行政と市民の協働事業として進められま
した。
 例えば、「コミュニティセンター進修館」内の広場(四季の丘)づくりでは、「市
民力が息づく広場」を目指して、コンセプトづくりから市民によって進められまし
た。約2年の協働プロセスを経て完成した広場は、2009年の「彩の国景観賞」
を受賞しています。
 また、2006年から企画~準備、運営まで地元の若者が中心となって実施さ
れた「みやしろイルミネーション」は大変な好評を博し、プロジェクトが終了し
た後も継続され、いまや宮代町の恒例行事になっています。
 このように、従来から市民参加を進めてきた宮代町にとって、市民の力は欠か
すことの出来ない資源となっています。

 

◆「第1回 コミュニティ・マーケット」の開催◆
 「みやしろの顔づくりプロジェクト」で生まれた市民活動を継続、発展してい
くために、宮代町内で活動する市民団体が中心となって発足したのが「市民活動
向上プロジェクトinみやしろの顔」です。
 昨年12月に実施した「第1回 コミュニティ・マーケット」では、カフェや
ワークショップ、パフォーマンスLiveなど様々な催事で賑わい、同時開催の「み
やしろイルミネーション点灯式」「イルミネーション屋台村」とともに延べ300
0人近い来場者が集まり、大盛況のうちに幕を閉じました。
 コミュニティ・マーケットの今後の実施について小林さんは、「イベントありき
で考えず、参加する市民自身が何をやりたいか、すべきかを考え、今後も柔軟な
形で実施していこうと思っています」と語ってくださいました。

 

◆市民力の見える化にむけて◆
 コミュニティ・マーケットの実施をきっかけとして団体同士の関係はより強ま
りつつあり、こうした連携の動きを発展させていくため、情報発信に関するニー
ズが高まってきています。
 そこで、紙とインターネットによる情報発信媒体「やってみヨーヨー(仮)」を
発刊し、市民活動情報のみならず、宮代町の魅力に関するあらゆる情報を市民自
身で発信できる仕掛けを検討しています。
 宮代町の市民の力が、いよいよ本格的に「みやしろの顔」として、様々な形で
発信されはじめています。

 

◇訪問を終えて◇
 取材をさせていただきながら、宮代町役場とNPOの皆さんとの、本当に深い
信頼関係を強く感じました。この信頼関係があるからこそ、実現する協働事業な
のだと思いました。2011年は「絆」を強く感じさせる1年でしたが、201
2年もこうした「絆」の力を引き続き大切にできる1年でありますように。

 

宮代町市民活動スペース/コミュニティ・マーケット紹介記事

http://miyashiro.me/index.php?page_id=77

 

みやしろの顔づくりプロジェクトホームページ

http://www.town.miyashiro.saitama.jp/kaop.nsf

 

「平成23年度 市町村・NPO等協働モデル推進事業」の概要

http://www.saitamaken-npo.net/html/jigyo/h23/np/model-gaiyou.php

 

(平成23年12月取材)