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特定非営利活動法人 グリーンオフィスさやま

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 (特)グリーンオフィスさやまは、狭山市の分譲団地「新狭山ハイツ」の住民らが中心となり2002年に設立された団体です。これまでも先進的なコミュニティづくりを展開してきた「新狭山ハイツ」ですが、分譲開始から40年が経とうとしている今、新たな地域課題の解決に取り組んでいます。

 今回は、代表理事の毛塚宏さん、中村ルミ子さんにお話を伺いました。

 

◆多様化するコミュニティの課題◆
 1973年~74年に誕生した「新狭山ハイツ」。1980年代には2,500名余りが住んでいた団地も、年々、住民が減少し、現在では最盛期の約6割程度となっています。また、入居当時30代~40代の働き盛りだった住民も、大半が高齢者となり、介護を必要とする住民も少なくありません。
 その一方、若い世代の入居は進まず、小学生の数も40人程度となり、住宅地
としての活力の低下とともに、新たな価値の再生が必要になってきています。

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◆「新生ハイツ35年プラン」の策定◆
 (特)グリーンオフィスさやまでは、このような地域課題の解決を目指し、今後の指針となる「新生ハイツ35年プラン(以下、新プラン)」の策定を決定しました。そして、ハイツの関係団体のみならず、外部の有識者を交えた多様な主体とともに、地域課題を掘り起こすための、様々な検討会や勉強会、ワークショップを実施しました。

 「地域課題が多様化する中で、一つの自治会だけで解決するには荷が重くなってきている。だからこそ、NPO等の多様な担い手と連携、協働しながら持続可能なコミュニティづくりをしなければならない」と、毛塚さんは語ります。

 

◆コミュニティ・カフェ「ココベリー」◆
 平成23年度に行われた検討会を通じて、いくつかの事業部会が生まれました。

 その1つ「コミュニティ・カフェ検討会」では、話し合いを重ねた結果、今年度からコミュニティ・カフェ「ココベリー」がオープンすることになりました。

 カフェの運営は、30代から70代までの老若男女20名の多彩なボランティアスタッフによって支えられており、毎回、たくさんのお客様達で賑わっているのだそうです。今のところ、毎月第1、第3木曜日のみの開店ですが、「地域の多世代交流の場として、更なる発展を目指している」と中村さんは言います。

  「素敵に加齢する団地」を目指して、新狭山ハイツはまた新しい一歩を踏み出しています。

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◇訪問を終えて◇
 団地で生まれ育った私自身にとって、どこか懐かしい感じのする「新狭山ハイツ」。道行く人同士が気軽に挨拶し合っていたのが本当に印象的でした。人間関係が希薄になりつつある今だからこそ、新狭山ハイツのようなコミュニティの大切さを強く感じました。

(特)グリーンオフィスさやま ホームページ

http://www.go-sayama.net/

「新生ハイツの35年プランづくり」ホームページ

http://www.go-sayama.net/pdf/plan35.pdf
http://www.go-sayama.net/pdf/plan35_2.pdf
http://www.go-sayama.net/pdf/plan35_3.pdf

(平成24年7月取材)