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まちづくりサポートネット元気な入間

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 2001年入間市長と入間市民が策定した「元気な入間」都市宣言。この宣言に基づき、行政と市民がまちづくりを目指して協働する仕組みを考えた結果「元気な入間まちづくり基本条例」が制定された。その後2005年につくられたまちづくり推進組織が「まちづくりサポートネット元気な入間」だ。「入間市と入間市民が事業推進に関わるパートナーシップ協定を結んでいます」と事務局長の渡部直也さんが語ってくれた。

 

支援活動の拠点 入間市市民活動センターを運営

 この会は「入間市市民活動センター」の運営に携わっている。同センターを利用する団体が利用しやすく、また利用する団体のスキルアップをどうしたらよいのかという視点から市民活動センターの運営に取組んで工夫をしている。設備面で特徴的なのは、パンフレットなどが置いてある1階のロビーに、市民団体が自分たちの特徴ある活動紹介をファイルにして並べ、市民がいつでも活動団体の状況を手にとって見ることができること。これは、市民と団体の結びつきを強める拠点を目指しているからである。また、ミーティングコーナーにおいては高校生や赤ちゃんを抱えたお母さんなど、誰でも入れるようになっている。自販機も設置されているので、そこでジュースも飲めるという自由な雰囲気ができている。

 

市民活動の発信源 団体活動を積極的に市民にPR

 ソフト面から見ると「情報発信」に力を入れている。市民団体がチラシを作ったり、ホームページを立ち上げたりというとき相談にのっている。また、市民活動センターのホームページも作成した。また、入間市に居住している団塊世代にネット上で集ってもらい、「入間団塊元気サイト」も立ち上げている。ネットを使って市民の活動や個性的な市民の紹介、市に点在する面白い場所など各種情報の発信を進めている。そして、市民団体の活動状況を広く伝えるための手段としてブログを各市民団体に紹介している。ブログ作りを推進して団体活動を積極的に市民にPRしようというものである。

 自主事業活動では2008年から2009年にかけて「昔を探る入間の写真展」を行ったところ大変好評だったという。昔の昭和と現在の入間界隈の写真を使い、比べて見られるように展示したところ、団塊世代

はもちろんのこと、昔をよく知る人たち、昔を知らない若い人たち、みんな「つい見入ってしまいます!」と昭和の時代を回顧する人たちで話が盛り上がった。市民の接点になる企画だ。こういうところから「また何か事業ができないものだろうか」と次の企画を模索しているところだそうだ。

 この「市民活動センター」を運営していく上で注意している点は、ボランティアだからといってやれるときだけやり、忙しくなったらほっておくということではなく、責任を持つということである。自分ができないときは、代わりの人が代行できるという組織的な態勢がとれるようにしている。

 

市と市民のコーディネート 更なる機能向上をめざして

 行政と市民との間で市民や市民活動のサポートという中間支援組織は理解しにくい面が多少なりともある。しかしこの団体は、ホームページやブログ作りで市民と各活動団体との交流を深め、まちづくり活動のコーディネートの活動拠点としての市民活動センターの更なる機能を向上させて、「市民が主役となり行政との協働により進めるまちづくり」を推進し、「元気な入間」を実現したいと思っている。

 そのためには、例えば今年は何件ホームページを立ち上げ、ブログを立ち上げるのかというような具体的な目標を自分たちで定め、年度末には、それをみんなで客観的に評価し、確認しあっている。

 市民活動センターを運営していく上では、市の予算が少なく、厳しい面もあるが、できる事、できない事を市と忌憚なく意見を交わし、市との強固な信頼関係を築き上げることが大事。それが、次の事業につながる。

入間市市民活動センター

 

 

主催講座の様子

 

 

入間市民活動団体のファイル

 

 

ミーティングコーナーの掲示板と

ファイルで各団体の活動情報を

見ることができる

☆協働相手からの応援コメント☆

入間市自治文化課

協働のきっかけ

 2005年に中間支援団体としてまちサポが設立され、まちサポと市は設立当初よりパートナーシップ協定を結び双方が得意とするものを出し会うことで協働してきました。センターを拠点に団体向け講座や交流会の実施、情報提供など年々中間団体として協働事業を充実させてきました。

 

まちサポとのセンターを通じた今後の協働

センターを市民のまちづくり拠点として更なる機能向上を図っていくため、センター事業(講座、登録団体交流会、相談、ホームページ、ニュースレター)、センター活性化(利便性の向上等)、センター運営に関する登録団体の利用者連絡会の立ち上げ、団体のコーディネート等まちサポが中心となり「市民が主役となり行政との協働により進めるまちづくり」実現のため、市と協働して事業の企画・実施を行なっていきます。

まちサポが市民ならではの視点(事業計画や人的ネットワーク等)や団体のもつ専門知識を発揮し活動に活かせるよう、市も側面支援し協力しながら協働事業を進めていきたいと思っています。