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ライフアップサポート

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 高齢者の健康増進・介護予防に取り組むライフアップサポートは、事務所を改装して、地域住民の交流や専門家との相談ができる「おひまちサロン」を開設しました。今回は代表理事で管理栄養士・社会福祉士・主任介護支援専門員の肩書を持つ富田さんにお話を伺いました。 

 

◆おひまちサロンを開設した理由◆

 

 ライフアップサポートでは高齢者を中心に配食サービスを行ってきました。見守りを兼ねての訪問は、利用者からも好評だそうです。訪問する中で、高齢の利用者は外出して人と話す機会が少ないことが分かりました。そこで、今回助成金を活用して事務所を改装し、利用者をはじめ地域の人たちがゆっくり話せる交流スペースを開設したそうです。

 土日には(不定期ですが)交流会と食事会を兼ねた「おひまち会」を開催しています。「おひまちサロン」は横瀬町役場の隣にあり、交通の便が良いので集まりやすく、配食サービスの利用者を中心に、少しずつ参加者を増やしています。

 

 

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◆横瀬町の地域性◆

 

 横瀬町にはまだNPOが少ないこともあり、活動を理解されていないと感じることもあるそうです。配食サービスに携わっている若い職員も応募してきた時にはNPOのことをよく分かっていなかったそうです。

「県南部の都市部はもちろんのこと、NPOが積極的に活動しているお隣の秩父市ともちょっと違います。NPOがなんだか分からない方も多いし、町の職員の方もどう活用するか模索しているようです。もっといろいろ頼ってもらいたいのですが」

 それでも町が法人にメタボ予防のセミナーを委託するなど、努力が実を結びつつあるようでした。

  

◆広報の難しさ◆

 

 今の課題は、どうすれば配食サービスや「おひまち会」の情報を在宅の高齢者に知っいただけるかということだそうです。これまでは会員が口コミで宣伝するほか、地域の区長に協力してもらいチラシの回覧などで広報してきましたが、より多くの高齢者の方にチラシを見てもらえる方法を模索しているとのことでした。

 

◆助成に申請するにあたって◆

  

 最後に、助成に申請する際の注意を伺いました。

「1つ目は、やりたいことを明確にしておく必要があるということです。申請する前法人内で徹底的に議論をすることから明確になっていくこともあると思います。少なくとも申請時には、何をやりたいのか、法人の意志を外部の人に明確に伝えられるようになっていないとうまくいきません。

 2つ目は、時代に合っているかどうか考える必要があるということです。予防介護必要性は、働き始めた時から感じていましたが、今になってやっと事業化できるようになりました。」

 やりたいことと求められていることの両立が必要だというお話だと感じました。

 

◇訪問を終えて◇

 

 今回、富田さんのお話を伺って広報の難しさを感じましたが、ライフアップサポーさんは配食サービスの案内を葉書に印刷しています。葉書の方がチラシを封筒に入れるより安く送れて、手書きのメッセージを手軽に添えることができます。必ず手に取っててもらえるので、在宅の高齢者の方に情報を届ける有効な手段の一つだと思いました。

  

(平成22年7月取材)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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