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サポートあおい

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 精神障がいのある方の働く場である「ワークセンターせんば」の一部を改装したのがコミュニティカフェ「cafe Solare」。「Solare」はイタリア語で「太陽」や「陽だまり」という意味です。その名のとおり大きな窓から光が差し込む明るい店内でスタッフの方に丁寧な対応をしていただきました。ゆったりとした時間が流れる中、事務局長の瀬尾さんと、「ワークセンターせんば」管理者の鈴木さんにお話を伺いました。

 

 ◆成長の場◆

 

 カフェでは、調理だけでなく、ウェイターなどの接客にも障がいのあるスタッフの方が取り組んでいます。皆さんの変化はあったのでしょうか。

「皆さん、驚くほど成長しました。作業所では指示されなければ行動できない方もいるのですが、ここでは自分自身で判断をして、積極的に働いています。私たち職員も人は成長する』ということを教わりました。今では多くのことをスタッフの皆さんに任せられるようになりました。」

CIMG1565-1.JPG事務局長の瀬尾さん(右)

管理者の鈴木さん(左)

 

◆お客さんの反応◆

 

 オープンして10か月。少しずつですが、お客さんが増えてきました。地域の民生委員さんが会合で利用し多くの方に宣伝してくれたこともあり、地域の方にも知っていただけるようになってきました。

 また、地域の情報誌や、「埼玉コミュニティ・カフェガイドブック」(※)にも掲載されたので、これらを見て来てくれた方もいたそうです。

 

◆助成申請のきっかけ◆

 

 コミュニティカフェ事業を始めるきっかけは、川越比企地域振興センターが平成2年度に実施したNPO講座「コミュニティビジネスの事例から学ぼう!」でした。

 ここで出会ったコミュニティカフェの先輩である鶴ヶ島市学童保育の会さんの「ここほっと」からも多くのことを学びました。そして、「ワークセンターせんば」を改装してカフェを開設しようと決めた時、「埼玉県NPO元気なまちづくり助成事業」を川越比企地域振興センターから紹介され、申請することにしたそうです。

「助成が無くてもカフェを始めるつもりでいました。でも、助成のおかげで満足できる改装を行うことができました。貸しギャラリーとしても活用できるようにスポットライトなどもつけることができて、嬉しく思っています。」

  

◆憩いの場・出会いの場◆

 

 毎月、コンサートなどのイベントを開催し、地域の方の憩いの場を提供しています。会員から提供してもらっている有機野菜の販売も、不定期ですが始めました。スタッフだけでなく、地域の方にとっても様々な人と出会える場所となるよう取り組んでいます。また、定休日(土・日・祝日)には地域の方のための貸しスペースとして利用してもらいたいと計画しています。

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コンサートの開催

 

◇訪問を終えて◇

 

 多様な価値観に基づき、様々な活動が活発に展開される社会は「豊かな社会」の一つの形です。そのためには、NPOの皆さんの取組が大きなカギを握っています。「元気なまちづくり助成事業」で誕生した「cafe Solare」が、障がいの有無に関係なく多くの方の「成長の場」「憩いの場」「出会いの場」になってくれることを期待しています。

 

(平成22年6月取材)

※「埼玉コミュニティカフェ・ガイドブック

 埼玉県NPO基金を用いた平成21年度埼玉県NPO協働提案推進事業で、特定非営活動法人越谷NPOセンターさんと埼玉県団塊世代活動支援センターが作成しました。

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