平成20年度チャレンジサポート事業では、「環境普及啓発イベント-環境市民として 共に活動しませんか わがまちさやま そして地球のために」事業で、映画上映・環境カルタを制作した児童生徒の表彰などのイベントを開催した、「特定非営利活動法人 さやま環境市民ネットワーク」さんです。
さやま環境市民ネットワークは平成15年に『狭山市環境基本計画』の策定に関わった有志が中心になって、狭山市における環境まちづくりを推進する市民組織として設立し、平成19年にNPO法人格を取得しました。 平成20年度のチャレンジサポート事業では、団体で作成した「英語でも楽しめる―さやま子ども環境カルタ」の発表会と環境ドキュメンタリー映画の上映会を行いました。今回は、助成事業以降の話を中心に、副代表の毛塚さんと事務局長の伊藤さんにお話しを伺いました。 ★なぜ助成事業に申請したのか はじめに、助成事業に申請した理由をお伺いしました。 さやま環境市民ネットワークは、普段は「緑」「川」「ごみ削減」「温暖化防止」の4つの分科会で活動しているとのことです。特定の分野に限定しないで、環境問題全般に取り組むのが特徴だそうです。今回は4つの分科会が総力を合わせてイベントに取り組みました。 「助成事業に申請し、大きなイベントに取り組むことは、車の運転で言うとアクセルを踏むようなものです。団体全体で大きな課題に取り組むことで、大きなエネルギーが生まれます。そのエネルギーが普段の活動も活性化させるんですよ。」
★助成事業の効果 助成事業は資金面以外にも2つの効果があったそうです。 1つ目はネットワークづくりです。団体では、県以外にもいくつかの助成事業を活用しています。その審査会や報告会で多くの委員やさまざまな団体と出会い、ネットワークが広がったそうです。特に環境分野以外の団体との交流は刺激になったそうです。 2つ目は広報です。助成事業の報告書の中で、採用された事業は紹介されます。助成団体が大きければ、その広報の範囲は大きくなります。メディアへの露出のチャンスも生まれます。「助成団体の広報で取り上げてもらえると私たちは報われた気持ちになりますし、今まで関わりが少なかった人に知ってもらうチャンスにもなります。」
★活動を知ってもらうために 広報活動の重要性と課題についてもお話しいただきました。 「NPOのことを調べようと思った時、インターネットで検索する人が多いと思います。自分たちの団体に興味を持ってもらうためには、団体のホームページが不可欠です。ただ、ホームページを維持管理することは大変です。担当スタッフと、載せるネタが必要だからです。」 「イベントなどで活動を紹介することも大切です。人の関心をひくためには新しいことが必要です。今回の助成事業では、環境カルタの発表会と映画の上映会を開催しました。カルタの作成には狭山市や市内の学校にも協力してもらったので、多くの方に集まってもらえました。カルタとともに、団体の活動全般を紹介できたことは大きかったです。」
★ネットワークの広がり 年を追って活動も活発になり、ネットワークが広がっています。 計画・設計から携わった狭山市のリサイクルプラザが平成21年1月にオープンし、啓発事業を担当しています。市民の環境意識の向上に取り組むとともに市との信頼関係も、より強化されました。 環境教育も積極的に取り組み、今年のエコライフDAYには4万7千人もの参加がありました。多くの人が環境を考える良いきっかけとなったそうです。 環境カルタも売れ続けています。また、市内の小学校での入間川を教材にした環境教育では、団体も講師として参加しています。 環境ウォークへの参加者も増えました。会員ではなくても、イベントに参加しくれて、一緒に環境について考えてくれる人が増えることが大切だとのことでした。
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