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自然エネルギー利用を普及させる会

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平成20年度のチャンレジサポート事業では、自然エネルギーで電気を作って水車を回したり、ライトを点灯させることを通じて、楽しみながら自然エネルギーを学ぶイベントを開催した、「特定非営利活動法人 自然エネルギー利用を普及させる会」さんです。

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 自然エネルギー利用を普及させる会さんは、太陽光や水力、風力などの自然エネルギーの大切さを子どもたちをはじめとする多くの人に伝える活動をしています。代表理事の朝廣さんにお話しを伺いました。houmon_title_katsudou.pngのサムネール画像★平成20年度チャレンジサポート事業に採択
 この会は平成20年1月に登記が完了した若い団体です。設立した年にチャレンジサポート事業に採択されたことで、団体の基盤を築き、活動を大きく展開されました。
 補助金で太陽光・水・風の力で発電する装置やポスター・パンフを作り、県内9会場で10回、約1,500人に体験してもらうことができたそうです。
 補助事業を実施する中で、幼稚園や保育園での出張講座の外に、当初はさいたま市の防災フェアでの非常時を想定した発電体験も計画されていましたが、大勢の子どもが集まる場所での活動の方が良いのではないかと、検討を重ねて県立公園のイベントに変更しました。「県の担当者のチェックやアドバイスを通じて、よりよい事業にすることができました。」と朝廣さんはおっしゃいます。

★自然エネルギーを利用した発電装置
 子どもに自然エネルギーの大切さを分かってもらうために、昨年製作された体験装置は工夫を凝らしたものです。まず、太陽光発電でポンプを動かし、水を汲み上げます。その水が自転車の車輪で作った水車を回し、さらに水車の中の発電機がイルミネーションを点灯させるのです。ジョウロで水車に水をかけても、水車が回ってイルミネーションが点くので、子どもが電気を作ることを体感できます。
 イベント会場では多くの子どもたちが水車を回したがりました。誰か一人が回していると、すぐに子どもが集まって、行列ができるほどだそうです。複数会場に足を運ぶリピーターも生まれました。

★子どもに伝える
 どうして子どもを対象にしたのでしょうか。朝廣さんは「子どもの時に経験したことは、意識の中に強く残るから」とご自身の体験と重ねておっしゃっていました。子どもが集まる公園でのイベントだけでなく、幼稚園や保育園への出張講座も行っています。
 子どもが集まれば、大人も集まります。「お母さんは子どもと一緒に水車を回したがるけど、お父さんは仕組みに興味を持つんだよね」と笑っておっしゃいました。そして、家に帰ってから、親子で自然エネルギーや環境問題について話し合ってもらえたら嬉しいとのことでした。

★今後の課題
 朝廣さんは、今年も各地の公園で開かれるイベントに出かけます。昨年度の活動のおかげで、公園側からイベント参加の要請があったそうです。そのため「同じことはできない」という思いで、新しく水車と風車を製作したそうです。
 補助事業を終えて、今の課題をお伺いしたところ、2点をご指摘されました。
 1つは活動資金の調達です。昨年の経験を生かせる補助金の申請や寄附のお願いを検討しているとのことです。
 2つ目は他の団体との連携です。補助事業を実施する中で、多くの団体や機関とつながりができ、当初考えていた以上に活動が広がりました。この経験を生かしてもっと多くの団体と連携していきたいと、朝廣さんはお考えです。特に環境分野について、活動団体は多いのですが、自然エネルギーの活用となるとまだまだ少ないとのことで、お互いに協力していきたいとおっしゃいます。

★取材を終えて
 チャレンジサポート事業で活動のスタートダッシュをきった自然エネルギー利用を普及させる会にとって、今年は勝負の年かもしれません。NPO活動は、多くの課題を伴いますが、一つ一つ乗り越えていくことで団体も成長するのだと思います。県では、団体のさまざま課題に応じた支援を行っています。どうぞご活用ください。 

(取材 平成21年11月) 

自然エネルギー利用を普及させる会のイーシティさいたま内のページはこちら↓
http://www.ecity.ne.jp/syousai/main2.asp?P_SNO=J0007864