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障害者自立支援センター・めだか

 

第6回 特定非営利活動法人障害者自立支援センター・めだか
平成18年度埼玉県NPO活動促進助成事業(ステップアップ事業)の助成を受けた団体の、その後の活動を紹介します。第6回は、特定非営利活動法人障害者自立支援センター・めだかです。

h19houmon_title1.jpg「特定非営利活動法人障害者自立支援センター・めだか」は、「障害のある人もない人も共に地域で社会の当然の一員として生きていける社会を目指す」ことを目標としている団体です。NPO法人の法人格を取得する前の1997年4月から、心身障害者地域デイケア施設「めだか工房」の運営を行ってきました。2006年1月に現在の3階建ての施設に移転し、パンの製造販売を行うスペースを確保できました。

平成18年度ステップアップ事業では、製造したパンを配達販売するほかに、「めだか工房」で店頭販売による地域の人たちとの交流活動を行うため、販売用のテーブルや、レジスター等店頭販売に必要な物品の購入や店頭販売を実施するための体制を整え、9月末から店頭販売を開始しました。

今回は、その後の状況について「めだか工房」の原施設長にお話を伺ってきました。

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  •  (聞き手)
    店頭販売の準備に向けてお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。昨年度から継続している店頭販売の状況はいかがですか。 
     
  • (原施設長)
    パンの販売は、季節に左右されるところが大きいです。店頭販売を始めた昨年の9月からは、順調に売り上げが伸びていましたが、今年の夏場にかけて売り上げが落ちました。今月に入り、やっと昨年並みに売り上げが回復したという状況です。店頭販売は、暑い時期や寒い時期は、客足が鈍りますし、一年間やってみないと見通しは難しいですね。
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            (写真左)店頭販売準備の様子 できたてのパンをうちわでさましています
            (写真右)店頭販売準備の様子 袋詰めして店頭に並べる準備をしています
  • (聞き手)
    配達販売のほかに店頭販売を実施した効果はいかがですか。
     
  • (原施設長)
    「めだか工房」の施設の障害者が、店頭販売のスタッフとパンの製作スタッフに分かれ、会計等パンの販売時の接客も障害者が対応します。はじめは、お釣りが合わないことや、接客に不慣れなために、お客とうまく意思疎通できずにトラブルになったりもしましたが、サポートのスタッフが根気よく接客を教え込んだことが実を結び、すっかり接客が板に付いています。店頭販売は、毎週月、水、金に行っていますが、曜日ごとに固定客がついており、お年寄りの方や女性の方が今のところ主なお客です。ただ、無添加の手作りパンなので、お子さんのおやつにと子育て中のお母さんにも人気があります。パンの販売を通じて、地域の人との交流が順調に進んでいると思います。
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            (写真左)店頭販売のパンは今日も人気です
            (写真右)筆者も職場のお土産用に買ってみました 
  • (聞き手)
    先程、パン生地を見せていただきましたが、生地一回分でどれぐらいパンが作れますか。また、オススメのパンを教えてください。
     
  • (原施設長)
    生地一回分では、25個のパンが作れます。本日は、12回分作るので、300個できる予定です。おやつ用に作っている菓子パンは、あんぱん、うぐいすパン、チョコパン等ありますが、クリームパンがオススメですね。クリームも自家製にこだわっています。
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            (写真左)パン生地をこねる様子。結構力が入ります
            (写真右)こねた生地を小さく分ける作業をしています
 
  • (聞き手)
    パンの店頭販売について地域の多くの人に知ってもらうための、広報について教えてください。
     
  • (原施設長)
    店頭販売を開始した頃は、チラシを配ったりしていましたが、最近ではパンを買った人の「安くておいしい」という口コミでかなり広がっているようです。今年の夏頃に地域のミニコミ誌に掲載していただいたこともあり、車で買いに来る人もいます。
     
  • (聞き手)
    将来的に「めだか工房」でこんなことをしてみたいと考えていることがありましたら、教えてください。
     
  • (原施設長)
    今の店頭販売は、11時15分頃から販売を始めて、早い時には12時には売り切れてしまい、せっかく買いに来てくれた人のご期待に添えない場合があります。そこで、店頭販売を拡大して、午後にもパンを販売できるようにして、なるべく多くの方に「めだか工房」のパンを食べていただきたいと考えています。ただ、そのためには、朝7時から準備している現在の体制に、さらに作業の負担が増える点をクリアしなければなりません。生地から手作りしているやり方は変えたくないですし、今すぐというわけにはいきませんが、地域の人々と接する時間を増やすために、取り組んでいきたいと考えています。
     
  • (聞き手)
    最後に、団体のPRをお願いします。
     
  • (原施設長)
    地域の中で障害者が共に暮らしていくことをめざして活動しています。活動の基本はパンの製作・販売ですが、そのほかに様々なレクリェーション活動も行っています。めだか工房パンは添加物を使わない、必要最低限の原料で作って、安心して食べてもらえるものであることをモットーにしています。お近くに来たときは是非買ってご賞味ください。
     
    「障害者自立支援センター・めだか」のお問い合わせは、
     
    TEL&FAX:048-941-8001
    E-mail:nishika@star.ocn.ne.jp
    チラシ:
    medaka_bread.pdf

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             (写真左)めだか工房の外観

             (写真右)お話を伺った原施設長

 

(平成19年度・取材)