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とよあしはら

 

ネクタイを解いて、スーツを脱いで、“ただのオジサン”になろう!
 

 

特定非営利活動法人 とよあしはら 理事 山本裕隆さん

 
 間伐材と炭でできた“浮島”を湖沼などに設置して水質浄化などを進めているNPO法人とよあしはら。浮島づくりは大人も子供も関係なく一緒に汗を流して楽しめる“市民参加型の公共事業”として、県内のみならず県外からの依頼も多く、最近では、オープンしたばかりの新しい街、越谷レイクタウンの中心にある池にも設置されています。この活動の原動力とも言える山本さんにお話を伺いました。
 
  
h21dankai_hito_toyoashihara_1.jpg 山本裕隆さんのプロフィール
 昭和23年、高知県南国市出身。てんびん座でA型。趣味は盆栽。
 東京農業大学造園学科卒業。主な職歴は、造園の設計事務所・造園施工会社(静岡県)・通産省の外郭団体(地域振興を目的とする社団法人)・オートキャンプ場のコンサルタント・盆栽美術館の学芸員など。現在は造園業。昭和63年に越谷市へ転居。
 
 
市民活動で広がる世界
 市民活動の現場には、名もない知恵者や創意工夫に富んだ人がいっぱいいます。そういう人たちが“思いやり”を持って行動しています。この活動を通じて、思いを同じくする人と出会えました。自分の世界が広がったのです。
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         浮島(イカダ)づくりに励む子供たち  
 市民活動を通じて人の“輪”あるいは“和”が広がっていくのです。このような人たちとは、不思議と縁があるということなのでしょうか。その後もいろいろな現場で出会いがあり、その度に助けられています。

 私たちは、子どもたちの健全な育成を地域社会で取り組んでいくべきだと考えていますが、そのきっかけになれば、との思いで浮島の事業をやっています。子どもたちには、将来、我々の年齢になったときに同じように活動してくれればいいと思っています。いわば、市民活動は“種まき”なのではないでしょうか?
 
チャンスをつかむ
 道が塞がってしまった時は、寝っ転がって天井を眺めていれば良いといつも考えています。ただ、寝転がって何もしないということではなく、悪あがきをしないで、タネは蒔いておくということです。そして、数少ないチャンスをつかんだ時に全力を尽くすことが大事であると考えます。とよあしはらの活動についても同じことが言えます。
 
 とても素晴らしいことばを教えてもらったことがあります。
  『できない理由は多い。が、やり遂げる方法はそれ以上に多い』
  『考え方が変われば行動が変わる。行動が変われば環境が変わる』
まさに、地域活動を始めるときの道標となるのではないでしょうか?
 
あなたも地域で“ただのオジサン”になりましょう!
 退職後に地域で活動するためには、『会社をやめたら“ただの人”。地域の中で生きていかなければ寂しい人生になってしまう。』と悟ることが大切でしょう。

 市民活動に上下関係はありません。自発的な意志と思いやりで動いています。会社とは違って計画通りにはいかないものです。だから、人に指図するのではなく、自ら行動する人であることです。つまり、『口は出さずに手を貸すこと』です。ゴミがあれば真っ先に拾いましょう。拾わずに、誰がゴミを捨てたのか、どうしたらゴミがなくせるのかという理屈を言うのではダメ。それでは屁理屈を言う気難しい人と思われてしまい、受け入れられてもらえません。
h21dankai_hito_toyoashihara_3.jpg  完成した浮島をいよいよ沼へ
 
 もう看板もないし、部下もいません。はやく会社人間から脱皮しましょう!私と同世代の団塊世代の皆さん!“ただの人”になって地域の人と一緒に楽しく笑いましょう!。
 

●こちらのホームページもご覧ください●

埼玉県NPO情報ステーション団体紹介ページ(とよあしはら)

(取材日:平成20年10月1日)