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杢の家をつくる会 さいたま緑の少年団

楽しくなければ長続きしません
 

 

特定非営利活動法人 杢の家をつくる会理事、さいたま緑の少年団団長 小澤利明さん

 
 国土交通省の「地域木造住宅市場活性化推進事業」の助成採択を受け奮闘中の小澤さん。将来、さいたま市内の里山に事務所を構え、家づくりから里山整備、自然農体験、子どもの冒険遊びの場を一体的に整えたいという目標に向かい、日々精力的に取り組んでいる小澤さんからお話を伺いました。
 
h21_dankai_hito_mokunoie_1.jpg 小澤利明さんのプロフィール

 昭和28年、長野県上田市出身。ご本人によると、典型的なB型で意外にも乙女座とのこと。趣味はフライフィッシングと家庭菜園。
法政大学工学部卒業後、都市計画コンサルタント、大手ゼネコン勤務を経て平成14年建設コンサルタントとして独立。
 平成14年に杢の家をつくる会を有志で設立し、平成18年に法人格を取得。同年、さいたま冒険遊び場・たねの会に参加し、平成19年、さいたま緑の少年団を設立。平成20年にはNPO法人山のめぐみを設立し、NPO法人セカンドリーグ埼玉の設立に参加するなど多方面で活躍中。さいたま市在住。
 
 
杢(もく)とは
 材木を製材したときの板目の紋様を「杢」といいます。無垢材で同じものはありません。また杢には大工さんが自分で住みたい家という意味もあると後で分かり、自分達の事ながら良い名前を選んだなと自画自賛しています。
 
活動の動機
 私は、以前はゼネコンに勤め、都内に通う埼玉都民でした。そして、50歳になったら会社をやめようと決めていました。その理由は3つあります。
 1つは自然保護への関心です。職業柄、緑を切り開き開発する立場でしたので、自然保護活動への興味を強く持っていました。
 2つめは工業化した家づくりへの疑問です。本物の家づくりについて考えていました。
 3つめは地域とのつながりの希薄さです。住むまちには寝に帰るだけ。地域とのつながりなど殆どありません。これでいいのだろうかと疑問を感じていました。
 結局49歳で退職し、意気投合した工務店の方と3人でさいたま市内で活動を始めました。
 
h21dankai_hito_mokunoie_2.jpg  さいたま緑の少年団の子どもたち 市民活動の魅力
 市民活動はミッションが大事だと言われます。その通りですが、それ以前に、活動自体が楽しくなければいけないと思います。楽しくなければ長続きしません。
 家族の協力や地域の理解はとても励みになります。市民活動の開始当初は冷淡に見ていた家族も、今では友人を連れて参加してくれています。『相変わらず、好きなことをしている』といわれ続けていますが・・・。また、活動を通じて知り合った多くの団体が、『一緒にやろう』と声をかけてくれますし、イベント参加者からは沢山の感謝の言葉もいただきます。
 そして私たちの活動が次第に認知され、段々と事業規模が拡大していくことが最大の喜びです。
 
活動に参加するメリット
 とにかく楽しく活動しています。そして、社会に参加している、貢献しているという達成感を感じます。また、山の保全、木の文化の継承、子育て支援などの社会的な課題に、自ら対処する使命感を感じています。


活動するにあたってのアドバイス
 自分がやりたいことと、出来ることを明確にすることが大事です。行事の際のお手伝いでも良いし、活動にどっぷり浸かるのも良しだと思います。とにかく難しく考えないことです。人の言葉ですが、事業成功の要素は「よそ者、若者、ばか者」だと言われます。「よそ者」は土地の人が気付かない良さを見つけてくれます。気持ちの上での「若者」が活動を活性化します。そして「ばか者」とは夢に向かって突き進む意欲がある人です。どれかに当てはまると思う人は、まずは一歩を踏み出してみませんか。
(取材日 平成20年10月18日)
h21dankai_hito_mokunoie_3.jpg丸太小屋の完成も近い
 

●こちらのホームページもご覧ください●


埼玉県NPO情報ステーション団体紹介ページ(杢の家をつくる会)

さいたま緑の少年団 ホームページ

埼玉県NPO情報ステーション団体紹介ページ(さいたま緑の少年団)

家づくりの現場 ブログ(国交省の助成を受け実施している丸太小屋建設の様子等)