日本ガーディアン・エンジェルス
「誰がこの街を守るの?」と自問自答し、決意しました 特定非営利活動法人 日本ガーディアン・エンジェルス 川口支部長 小川裕子さん |
|||
取材した日も、公園にいた中学生たちに声をかけてきた小川さん。若者たちにとって、とても頼りになる“お母さん”的存在です。声をかけられた街の若者たちも、最初は「うるさいなあ」と言いながら反面喜んでいて、次に出会ったときは自分から話しかけてくれたりと、成長を実感することもしばしばとのことです。 | |||
|
|||
防犯パトロールからみえてくる現代の世相 2年前の夏、夜の防犯パトロール中、駅前のデッキで小学1年生の男の子が一人で座っていました。「何でここにいるの?」と尋ねても、何だか様子がおかしく、「家に帰りたくない」とのこと。後で聞いたところ、小学1年生ながら“家出”していたということでした。会話の中で親とケンカしたと言っていたのでピンときていたのですが、まさか小学1年生が?というショックを感じてしまいました。 |
|||
ある年の七夕祭りの夜、4歳から中学生までの様々な年齢の子たちが、一か所にたむろしていました。「もう寝る時間だよね」と声をかけてまたパトロールを再開したのですが、深夜0時過ぎに再びそこに戻ってみると、4歳の子も含めて、まだたむろしていたのです。その子たちは皆、お互い知らない者同士で、それぞれ寂しくてつるんでいるということでした。
当団体川口支部の拠点施設は、こういう子たちの駆け込み寺になればいいと思っています。非行に走ってしまった青少年のサポートも重要ですが、地域の皆さんと連携し、特に、小中学生の犯罪(非行)を未然に防ぐためのフォローができる拠点にしていきたいです。 |
|||
誰がこの街を守るの? 西川口に暮らしていて、娘の安全が気になるくらい徐々に治安が悪くなってきたことが、防犯活動を始めたきっかけです。娘の友達の何人かは、治安の良いところへ引っ越していきました。私は、「誰がこの街を守るの?」と思い、周囲に声をかけパトロール活動を呼びかけたのですが、皆「怖いからいやだ」と、なかなか賛同してもらえませんでした。 その後、警察署からパトロール活動をしている団体を紹介され入会しました。また、同時期に日本ガーディアン・エンジェルスにさいたま支部ができることを知り、さっそく入会しました。さいたま支部での活動を経てから、平成16年に本部から川口支部開設の話があり、私が支部長となり現在に至っています。川口市から事務所のスペースを提供していただいたり、川口ロータリークラブからパトロール用の車を寄贈していただいたりと、大変ありがたく思っています。 |
|||
|
|||
団塊世代へのメッセージ |
|||
小川裕子さんは、平成22年2月11日永眠されました。 生前のご活躍に感謝申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
|
|||
|
|||