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ちちぶまちづくり工房

心の豊かさを大切にしたいですね
 

 

特定非営利活動法人 ちちぶまちづくり工房 副代表理事 木村和惠さん

 
 2008年には秩父鉄道と連携して浦山口駅から三峰口駅までのホームを花で飾り、華いっぱいのSLを走らせる「華列車」プロジェクトを企画、演出。須坂の美術館で講演したり、秩父の女性によるショップ構想を進めるなど、八面六臂の活躍でお忙しい木村さんにお話しを伺いました。
 
h21dankai_hito_chichibu_1.jpg 木村和惠さんのプロフィール

 昭和21年生まれ、秩父市出身。華工房主宰。得意分野を持ち寄り女性たちで勉強する『知知夫織女(ちちぶおりひめ)の会』を提唱、木村さんは「和のしつらえ」を担当する。川瀬教郎に師事し、白州正子からも直接教えを乞うた「華」道は、花材一本一本と対話しながら活けるもの。自治体などの依頼により様々な場所を花で飾るうち、花を活けるようにまちを活かす「まちづくり」活動に関わるようになる。「銘仙の声に誘われて」はじめた秩父銘仙のコレクションは日本有数の規模。秩父市在住。
 
きっかけは好奇心
 皆さんは普段暮らすまちのことを知っていますか。知っているつもりでも、違う視点で街を眺めると意外な発見があるものです。
 
h21dankai_hito_chichibu_3.jpg  ガイドコース発表会の様子  調べれば調べるほど、新しい事に気付きます。もっともっとまちを知りたい、その好奇心が「まちづくり」に取り組むきっかけとなりました。

私たちのガイド事業
 私たちは、ボランティアで秩父を御案内する観光ガイドに取り組んでいます。ただのガイドではありません。私たちのお薦めの店、お勧めのスポットを紹介する、私たちならではのガイドです。他所から秩父を訪れる人は、地元の人が勧める情報をとても喜んでくれます。これは観光協会などではできないことだと思います。
 
軒下で夢を抱く
 最近、知知夫織女(おりひめ)の会が、秩父神社に近い長屋で「軒下市」を始めました。ハギレや手作り品などを商うほんの小さなお店ですが、もしかしたら、将来は秩父神社の門前市に発展できるんじゃないかと大きな夢を抱いています。1人が2人、3人と増えていくと夢は広がります。

 私は辛抱することがとても大切だと思います。何でも始めたことは、地道に続ける。小さいことでもそのうちに楽しくなってみんなが集まってくる。最初は「あんなの変」と言っていた人も、大きくなると「素晴らしい活動ですね」と言うようになるのです。
 
貧しくても豊か
 資金にはいつも困っています。でも、貧しさから、どうすれば実現できるかと「知恵」が出てくるものです。軒下市も2ヵ月続けて、収益が八千円になりました。このお金をどう使おうかと思うと、とても嬉しい気持ちになります。会ではこれまでいくつかの補助金をいただいていますが、自分たちで工夫して得たお金は、補助金にはない楽しさがあり、みんなの心が一つになる効果があります。貧しいが故に心が豊かになるのです。
 「ご馳走」とは、モノの豊かさではなく、みんなが同じ心を持てることだと思います。自分たちの考えを投影すれば一つの思いが「色々」になって、様々なカラーが出て来ます。私たちは、物質的ではない心の豊かさを大切にしたいと思っています。
h21dankai_hito_chichibu_2.jpg        着物でまちなかを散策
 
仲間になりませんか
 それぞれ自分がやりたいと思う事を、みんなで集まってやるのがNPOだと思います。それも、同世代や同好の集まりではなく、世代を超えて、違う考えの人が集まることが大切です。異質のぶつかり合いが知恵を生むのです。皆さんもNPOの仲間に入りませんか。(取材日 平成20年10月18日)
 

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