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特定非営利活動法人 To Going Concern for Women

 この夏、県庁近くの浦和駅前のホールで開催された『家族で楽しむ うらわ〜くショップ&ダンスフェス 第6回 Dream for Women&Children』には、子育てをしながら起業しているママさんや、地元経営者たちが中心となり、販売、ワークショップなど約60ものブースが出店。ダンスステージや絵本の読み聞かせなど盛りだくさんのイベントは夏休みの親子連れで大盛況でした。このイベントを主催したのは女性と子供のためのフェスタ、起業家の交流を通じて女性の活躍を支援している特定非営利活動法人 To Going Concern for Women(以下、「GCW」と記述します)です。
 今回は、代表理事の吉川真由さんにお話をうかがいました。

50人ほどの女性出店者の集合写真

「ウキウキ!ワクワク!夏祭りフェスタ第5回 Dream for Women&Children」(GCW主催、吉川市共催)
市民交流センターおあしすで開催。中心の浴衣姿(右)が吉川さんです。
おあしすはGCWが初めてフェスタを開催した場所でもあります。


  • 共助社会づくり課
    「活動のきっかけについて教えてください。」
  • GCW 吉川さん
    「平成27年4月に自宅でエステサロンを起業したのですが、お客様から『趣味を活かした仕事をしてみたいけれど進め方がわからない』という声が多くあり、そういった方たちのスタートをお手伝いできたらと思ったのが始まりです。初めてのフェスタは一般団体として開催しました。小さな会場を借りて、4~5ブース程度が出店できたらいいと思い動き出しました。有言実行、といいますが『やりたい』と声に出すことで、前から企画してみたかったなどという人が周りに集まり、発案から半年後に開催、最終的に30ブースの出店数で450人を集客することができました。」 

  • 共助社会づくり課
    「法人名がとても印象的です。
    "To Going Concern for Women"は女性のための継続企業へという意味ですが、どのような思いが込められていますか。」
  • GCW 吉川さん
    「長い名前なので、会員の間では「GCW」と呼んでいます。
    フェスタでも団体でも、立ち上げより継続こそが難しいと思うけれど、継続してほしいという気持ちがあります。」


  • 共助社会づくり課
    「女性支援のイベントの開催の多くはコンサルタント会社などが手掛けている印象があります。
    NPO法人という形態を選んだ理由を教えてください。」
  • GCW 吉川さん
    「営利目的の事業にするには、規約などをより厳しくしなければなりません。
    でも私はもっとアットホームな、知り合いが集まるような参加しやすいフェスタにしたかったのでNPO法人を立ち上げようと考えました。フェスタに出店すれば私の店の宣伝にもなるので、利益はその部分だけでいいかな、と。
    立ち上げ方を知らないままにNPO法人にすると決めたので定款の作成など苦労したところもあります。」

  • 共助社会づくり課
    「平成28年の法人設立から間もないのに、大きな会場でフェスタを何度も開催し、とても多くの協賛企業を集めています。
    どのようにつながりづくりをされていますか。」
  • GCW 吉川さん
    「初めてのフェスタは知り合い一人一人にお願いしました。
    今回だけ、初めてだから、といって支援を集めることは1回目の方がむしろ楽です。
    何度協賛をいただいていても、当たり前と思わない。
    その都度、きちんとお会いして必要な理由を説明して応援をいただく。これはどんなに忙しくても必ずやります。
     また、県内で活動しているので、よく知っている地域なら、どんな人にどうアピールするかがわかりやすく、
    宣伝・拡散が効果的にできます。」

談笑する出店者と来場者2人太鼓の演奏中

★フェスタの様子
来場者で賑わう出店ブース。
ステージでは生演奏も楽しめます。

共助社会づくり課
「女性起業家やママたちが事業を立ち上げる際のモデルになる部分も多いと思いますが、
実際活動されてみての感想はいかがですか。」

GCW 吉川さん
「正直なところ法人運営はとても大変です。代表が会員みんなの気持ちをわかってあげないと法人として成り立たない。それでも続ける理由はフェスタの参加者が喜んでくれることにつきます。"楽しかった"の一言で頑張れますし、家でも家族や子供に優しくなれます。 会員の多くは一人で仕事をしています。例えばハンドメイドなら黙々と製作と販売の繰り返しになり、時には孤独な環境です。自分では発信できない方、発信が苦手な方もいます。そのままだとそのうちやめてしまうのではないかと思われます。そういった方のメンタルケアもしたいです。」

  • 共助社会づくり課
    「GCWのフェスタの魅力はどんなところでしょうか。」
  • GCW 吉川さん
    「出店者も来場者も一つになれる空間です。実は出店者は募集していません。
    毎回、このフェスタにはあの出店者にお願いしたいとのビジョンがあって募集をかけないのが特徴です。
    来た方にアットホームさが他とは違うと言ってもらえるのはここだと思います。
     フェスタではママたちに楽しく過ごしてもらう他に、
    こういうことが仕事になるんだと発見する機会も提供できます。
    仕事につながる発見、ママの癒し、そしてもちろん子供も楽しんで遊べるという、
    子供も大人も楽しめる空間づくりを目指しています。」

★似顔絵制作中。誤飲防止のアレルギー缶バッジも販売。
似顔絵のブースでお客さんを描いている出店者

  • 共助社会づくり課
    「今後の活動についてお聞かせください。」
  • GCW 吉川さん
    「これからも、年に4~5回のフェスタを開催し、地元吉川市から県内へ広げていきます。
    また他団体からのイベントの協力依頼に応えていきます。
     このほか、会員の方たちのメンタルケアをしていきたいと思っています。
    昨年は、会員の共通の悩みごとを解消するため、税理士の方を呼んで年末調整、確定申告の説明をしてもらい、
    その後は個別相談ができる勉強会を行いました。
     会員のみんなが働きやすい環境を整えたいです。自宅で仕事をしたくても、様々な事情でその場所がないために、イベント参加の時だけ出店するという方もいます。継続して定期的な収入が得られるようにお手伝いをしていきたいです。」

 特定非営利活動法人 To Going Concern for Women ホームページ
  http://npo-gcw.com/

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